窓サッシに付いている「ビート」をご存知でしょうか。
窓サッシの「ビート」は、とても大切な役割を担っています。
聞きなれない単語ですが、窓サッシには必要不可欠なものなのです。
ですが、その「ビート」は劣化した時に、交換できることをご存知でない方も多いのではないでしょうか。
窓サッシの縁の下の力持ち「ビート」を新しく交換して、さらに窓サッシの性能を高めていきましょう。




窓サッシのビートの大切な役割とその交換費用を、一緒に見てみましょう。
■目次
窓サッシのビートの大切な役割って何?



ビートとグレチャンの違い

- ビートの仕組み
ビートは「グレイジングビート」と言って、ビートと略されることが多いです。
ガラス板を先にサッシにはめ込み、サッシの隙間に両側から押し込むように取り付けて、ガラス板を固定しています。
- グレチャンの仕組み
グレチャンは「グレイジングチャンネル」と言って、グレチャンと略されることが多いです。
ガラス板の端にぐるりとはわせて、それをサッシにはめ込みながら、ガラス板をはめ込みます。
それぞれの特徴とメリットやデメリットを見てみましょう。

引用:ガラス修理屋net
ご覧の通り、グレチャンはガラス板を包み込む形をしています。そのため、ガラス板はしっかりと固定され取れにくいというメリットがあります。しかし、グレチャンが劣化して交換する際には、サッシからガラス板を取り外す手間がかかるのがデメリットです。
それとは違って、ビートはサッシの隙間に取り付ける形になっています。そのため、サッシからガラス板を取り外す手間がはぶけるので、取り付けが簡単なのがメリットです。しかし、ビートが劣化してくると、端から浮き上がってくることで、ガラス板の固定が不安定になってくるデメリットもあります。
それぞれ、メリットやデメリットがありますので、ご自宅に合ったものをお選びくださいね。


ビートの大切な役割について

- ビートはガラスとサッシを固定してくれる
ビートはゴム素材なので、ガラス板を強く挟み込んでも割れる心配はなく、優しく、しっかりと固定してくれます。
- ビートは雨や風をを防いでくれる
サッシとガラス板にビートがあることで、雨や風の侵入を防いでくれます。
- ビートは衝撃と振動を吸収してくれる
窓の開閉や強風などの衝撃や振動を吸収して、サッシからガラス板が外れるという危険性を低くしてくれます。
ビートの大切な役割を維持するために、以下の2点に気を付けましょう。
- カビを生えさせないこと
- 劣化したままで放置しないこと

引用:Pacoma
湿度をおさえて、結露をこまめに防ぐことが必要です。

引用:有限会社渋谷木工所
年月が経つと、ビートもだんだんと硬くなり、ガラス板がガタガタと動いて危険なので、放置しないようにしましょう。


窓サッシのビートにカビが発生してしまったら?



なぜ、ビートにカビが生えるの?

- 人が快適に過ごせる温度は、カビも快適に過ごせる
カビのほとんどが湿度65%以上で発生して、80%以上の湿度になると、さらにたくさんの種類のカビが発生します。
- 室温が低くても、付いた水滴からカビは発生する
カビは常に空気中を浮遊しているので、温度や湿度の条件が合うタイミングを見計らって、すぐに発生します。
ビートにカビが発生してしまったら、放置せずに除去しましょう。

引用:コジカジ
塩素系漂白剤を使用します。ビートに塩素系漂白剤を吹きかけて、その部分をキッチンペーパーで覆い、約5分間放置しておきます。その後、キッチンペーパーで拭き取り、水拭きすればOKです。
※作業の際には、十分な換気とゴム手袋をつけることを忘れないようにしましょう。


ビートのカビ対策方法

- こまめに換気をすること
基本的なカビを発生させない対策は、こまめに換気をすることです。窓やドアを開けて、空気の通り道を作ることが大切です。雨が続くと湿度も上がりますので、換気したい方向に扇風機を向けて、換気を意識してすることも必要です。
- 結露させないようにすること
外気温と室内の温度の差を作らないことが大切です。暖房器具などは窓辺から離して使うといいでしょう。結露ができたら、まめに拭き取るのもいいですし、結露防止シートなどを使うのもいいですね。
普段からカビ対策を心がけておきましょう。
- 料理する時は、必ず換気扇をす回す。
- なるべく洗濯物を部屋干ししない。
- 押し入れやクローゼットなどは、閉め切らないようにする。
- 普段使わない部屋も窓を開けて、換気をよくする。
- 月に一度は、エタノールを吹きかけて掃除をする。
最初は難しいと思うかもしれませんが、これらのことが習慣になる頃には、ビートの専門家と言えますよ。


窓サッシのビートが劣化してしまったら?


ビートの劣化に注意



引用:網戸サッシ部品窓専門店


ホームセンターなどで1,000円前後で、ビートだけを購入することができます。

引用:網戸サッシ部品窓専門店
購入することはできますが、ビートの交換は慣れていないと難しく、サッシとガラス板の間にすき間ができることもありますので、ご注意ください。
ビートに寿命はある?



引用:上田パーツショップ
ビートの劣化の目安は、サッシとガラス板のすき間があいて、窓サッシがグラグラし始めた時です。ゴム素材は劣化し始めると、だんだんと硬く縮んでくるので、そのような状態が起こります。
劣化の症状はそれだけでなく、ビートがベタベタしてくるという状態になることもあります。そうすると、そこにホコリがたまりやすくなるので、さらに劣化をすすめてしまうことになります。
「まだ劣化の症状が見られないな」と思っても、10年以上経っている場合は、症状がひどくなることがありますので、交換をおすすめします。
断熱サッシのリフォームをお考えの方は是非こちらもご参考にどうぞ。
またビートは交換したのに寒い隙間風があるという方、対処方法にこちらをどうぞ。
窓サッシのビートの大切な役割とその交換費用は まとめ


ビートを交換するタイミングは?




ビートを交換する費用は?

ガラス業者にビートの交換を依頼すると、部品代と作業代を合わせても約1~2万円程度でできるようです。あれこれと難しい作業を考えるより、業者に確実にビート交換をしてもらえると考えれば、そう高くない金額だと思います。
普段、窓サッシのことを気にかけながら生活している人は、どれくらいいるでしょうか。
母さんから窓サッシのビートの質問を受けるまでは、僕もビートなんてきにしていませんでした。でも、今回こうして窓サッシのビートの大切な役割を知ることで、少し大げさかもしれませんが、ビートへの愛着がわきてきました。
縁の下の力持ち「ビート」
窓全体をきれいにして、ビートの役割を最大限に発揮させたいですね。
そう思われたら、窓やサッシのお掃除を業者に依頼してみるのはいかがでしょうか。
実際に、窓やサッシのお掃除を業者に依頼された方の口コミをご紹介しますね。
窓と網戸のお掃除をお願いしましたが、調整段階から最後の点検まで誠意のある方で安心いたしました。 本当にお値段以上のことをしてくださって、かなり満足です。もともと網戸を動かすと、音が鳴っていたのですが、最後油をさしていただき、快適に動くようにもなりました。 カビが酷かったので、予想よりお時間かかってしまって申し訳なかったです。 それでも、最初の提示金額のままでした。 窓、窓枠、サッシ、網戸がかなりきれいになったので、次回、他の箇所もお願いしたいです。
引用:くらしのマーケット
窓サッシ全体をお掃除することで、ビートにカビが生えにくくなり、サッシとガラス板をしっかりと固定するという、ビートの大切な役割を最大限に発揮することができます。
そうすることで、ビートの劣化を遅らせることもできますよね。
窓サッシのビートの大切な役割とその費用をご紹介しました。ぜひ、あなたのお家の窓サッシのビートに目を向けてみてくださいね。
縁の下の力持ち「ビート」が頑張ってくれていますよ。
窓の増設を検討の方はこちらも是非読んでいただければと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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