真夏の気温30℃超えの猛暑が続く近年。
角部屋のリビングは南向きのバルコニーへのサッシ窓と西側にも出窓がある実家。
母の高齢化もあり西側の出窓は写真や植物に埋め尽くされ窓に手が届きにくい状況。
西日の強い夏は日差しが傾いてもリビングの室温が下がらず、せっかくくつろげるはずのリビングに居られなかったと言っていた母。
夏場に多い熱中症は高齢者に発症が多いと言われているし、一人暮らしでなにかと心配。。。
冬は結露がすごいけど、出窓の前の植物がさえぎっていて窓拭きもこまめにしてないからホコリだらけの場所に。
ほぼ開閉することのない、西側の出窓。背中が曲がってきたらさらに届かないであろう出窓。。。。
いっそ、ふさいで壁にしたら夏の暑さや冬の寒さに違いは出るのか?高齢者にも快適な暮らしに戻れるのかと思い調べてみました。
■目次
リフォームするべきか?窓がある場合の室内気温の変化

窓は、外気から暖かさや寒さも伝わりやすい場所になります。
室内に通しやすいのが窓や玄関といった通気がよい場所です。

引用:YKK ap
窓から暖かさが逃げていってしまう割合が、家の中で5割なんて知っていました?

引用:YKK ap
窓から暑さが伝わってきてしまう割合が7割。
窓からの熱の出入りが室内環境を左右しているということがよくわかります。
必要ない窓が存在する場合は、壁にしたほうが快適な室内を手に入れることができるという訳です。

リフォームで窓を壁にする条件とは
窓をなくして完全に壁にするには、業者にリフォームを依頼することが必要になってきます。
そして、外からの外装工事と室内からの内装工事が行われます。
トイレ・キッチン・バスルーム
業者に頼んで壁にしてもらう場合は
- 外壁工事
- 内装工事
共に水廻りの修正が必要になる可能性があるので、給排水設備工事が費用追加になる可能性があります。
1階か2階か
業者に頼んで壁にしてもらう場合は、高層になると足場を組んで作業することになるので費用追加になる可能性があります。

窓を壁にする2種類の方法

窓枠もサッシ窓ガラスもすべて取り外す
この場合は、外壁の張り替え工事を同時に行えば窓があった痕跡を残さずきれいな壁に仕上げることができます。
逆に外観のオシャレ度をあげるため、わざと窓のあった場所を壁のワンポイントとして活かすこともできます。
築年数20年を越えた実家は、外壁も日焼けや劣化が目立ってきたので、外壁の張り替えと同時にできれば費用も抑えられる可能性が。
そして、壁に変えるということは窓の部分を埋めることになるので、地震などへの耐震バランスの向上が期待できます。
室内も窓を外した場所と壁紙が同じになるように張り替えの内装工事になります。この時に、外観や室内の雰囲気を変えるいい機会になるかもしれません。
窓をなくして壁になるリフォームして心機一転、住む人の気持ちも新鮮さが生まれるといいですね。
はめ殺し(窓枠を残す)
読んで聞いてびっくりしてしまった「はめ殺し」とは、建築用語で開かない窓のことを言います。
英語のFix(固定する)意味のFix(ふぃっくす)窓とも呼ばれています。
今は大掛かりな工事ができないなど、完全に窓をなくして壁にするには費用がかさむといった場合にできる方法です。
外壁の張り替えや室内の壁紙の張り替えなど、大掛かりで費用もかかることから窓枠を撤去しないでそこに不透明のパネルをはめ込むといものです。
パネルには断熱材を挟むので、外からの熱はさえぎることができます。
浴室の冬場の寒さから逃れたい場合は、水廻りを含めた大掛かりな工事ではなく、この「はめ殺し窓」にして冷気対策と費用を抑えることが可能です。
しかし、出窓にはこの方法が不向きのようなので注意が必要です。外観に違和感を生じる可能性があるので業者に相談してみましょう。
リフォームで窓を壁にする まとめ
リフォームで窓を壁にする方法2種類
- 窓枠とサッシ窓ガラスを取り外す
- はめ殺し(窓枠を残す)
窓から熱が出ていくのも入ってくるのも、家の中で空気の出入り口として窓が一番影響を受けやすい場所であることがわかりました。
使用していない窓がある場合、壁にリフォームできれば室内環境が快適になる可能性があります。断熱、遮光、耐震といったメリットが生まれるわけです。
リフォーム業者に頼むときは、作業してほしい部屋の場所やイメージを相談して予算との兼ね合いを検討しましょう。
窓をすべて取り外し、完全に壁にするのか。
窓枠を残して、パネルをはめ込んで壁にするのか。
長年、暮らしていると人数や住んでいる人にも変化が訪れます。
新築当初の環境と徐々に違いが生まれる中で、リフォームは今現在と今後の変化に対応するために必要なことだと思います。
たくさん外の空気を感じたいと風や日光を取り入れていた時代。
現在は乾燥機や空気清浄機で花粉やウイルスを防ぐという点では、窓の必要性も変わってきています。
窓をなくして壁にするって聞くと、大胆な考えかなと思って調べてみましたが実際にはリフォーム例がたくさんあってできないことではないということがわかりました。
いざ、窓をなくして壁にしようと動き出す際には室内環境が変わるくらい大掛かりな工事とも言えますので、リフォーム業者や家族としっかり話し合いして計画実現できますように。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。
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