和室の窓には障子がつきものですよね。
障子には和室らしい落ち着いた雰囲気をだしてくれる役割もあります。
けれども普通の和紙が使われているだけの障子では、遮光ができない、破れやすいなどのデメリットがあります。
特にお子様やペットがいるご家庭は破かれる頻度も高くなりがちで、何度も貼りかえるのが大変ですよね。
そこで便利なのがカーテンです。
麻などの自然素材を使ったものや色を黒や茶色などの落ちいた色にすれば和室の雰囲気を壊さずカーテンを取り入れられますよ。
カーテンには遮光機能がついた商品も多いので寝室に使いたい方にもピッタリです。
でも、障子の窓にはカーテンレールがないから設置できない・・・という読者様のために、カーテンレールを自分で取付する方法を紹介します!
カーテンレールとは?

カーテンレールは、カーテンを開閉させるためのレールです。
主に機能性レールと装飾性レールの二つに分けられます。
機能性カーテンレール
カーテンの開閉をスムーズに行ったり、静かに開閉できるなど、機能性や操作性を重視しているレールです。
軽量なアルミや樹脂製のものが多く、通常あまり目立たないように設置します。
1枚のみ取り付けられるものをシングルレール、レースカーテンと遮光カーテンなど二枚取り付けられるものをダブルレールとよびます。

引用:楽天(ニトリ)
装飾性カーテンレール
デザイン性を重視したカーテンレールです。部屋のインテリアの一部として見えるように設置します。
木や紙などの自然素材でできている和室には、装飾の少ないシンプルな木製や木目調のカーテンレールがおすすめです。

引用:カーテン道の駅201

和室の柱とか、鴨居の色に合わせると初心者でも失敗しなさそうね!

うん。そうすると統一感がでるね!特に装飾性レールの場合はカーテンとのバランス、お部屋の作りたい雰囲気に合わせて選ぶのも楽しいよ!

なるほど。和モダンっていうのもいいものね。迷うわ~!
設置しましょう!

カーテンレールを付ける場所は二つ考えられます。
1.和室の窓の上にカーテンレールをつける→【正面付け】
2.障子を外して、窓枠の木枠の中にカーテンレールをつける→【天井付け】
基本的に装飾性レールでは正面付けが多く、機能性レールなら、正面付け、天井付けどちらでも取り付けします。
一般的に、正面付けの場合、機能性レールなら、窓枠外寸法+(5~10cm×2) 装飾性レールなら、窓枠外寸法+(10~20cm×2) の長さがおすすめです。
天井付けの場合は、取付け時に窓枠とレールが干渉してしまうのを防ぐために、窓枠内寸法-(1cm)の長さををおすすめします。
カーテンで窓が覆えるようなサイズのカーテンレールを購入しましょう。
さて、理想的なカーテンレールを購入したら、取り付けです!
取り付け方
では、カーテンレールを取り付けましょう。
下記のものを用意してください。
・ドライバー
・メジャー
・下地探し
・鉛筆
・キリ(あれば便利)
・踏み台(高い場所への設置の場合)
1.下地の確認
正面付けの場合に必要なのが、下地の位置の確認です。
※天井付けの場合は基本的に窓枠の周りに下地があるので、この確認は必要ありません。ただし、固定のビスは下地に届くように窓枠より長いものを選びましょう。
下地とは、壁の裏にある柱です。これにより、壁のボードなどを固定しています。
壁のボードに取り付けるのでは強度がたりないので、カーテンや棚など重たいものを取り付ける場合は下地に取り付けないと落下してしまいます。

下地の簡単な確認方法は、壁をノックするように叩き、コンコンと軽い音がする場所は下地無し。ゴンゴンと少し重い音がすれば下地有りです。
と、言われても、わからない方も多いですよね。
ホームセンターなどで、「下地チェッカー」というものが1000円程度から購入できます。
こちらを使うえば確実に下地を確認できます。

引用:Amazon

DIYをするなら、下地の確認が必要なことも多いので買っておくと便利です。
2.取り付け位置を決める
下地を確認したら、ブラケットという、カーテンレールを固定する部品を取り付ける位置を決めます。

この部品は、カーテンレールを購入したら基本的には付属してきます。
一般的に正面付けの場合、取り付け高さは機能性レールの場合は窓枠上から5~10cmくらい上、装飾性レールでしたら窓枠上から10~20cmくらい上がおすすめです。
お好みの高さと、下地のある場所で位置を決めたら鉛筆などで印をつけます。
3.ブラケットを取り付ける

鉛筆の印のところにブラケットをビスで固定します。
この時、キリで少し穴をあけてからだとやりやすいです。
レールが水平になるように取付けてください。
レールタイプやレール長さによってブラケットの必要個数は変わります。
カーテンレールをしっかりと安定させるためにも、充分な数のブラケットを取付けましょう。
レール種類 | 取付間隔 | レール長さ | ||
---|---|---|---|---|
100~150cm | 182~210cm | 250~310cm | ||
装飾レール (通常タイプ) | 180cm以内 | 2個 | 2個 | 3個 (中間サポート含む) |
装飾レール (小径タイプ) | 90cm~ 140cm以内 | 2個 | 3個 | 3個 |
機能レール (中量級) | 90cm以内 | 3個 | 3個 | 5個 |
機能レール (軽量級) | 60cm以内 | 3~4個 | 4~5個 | 6個 |
4.ブラケットにレールを取り付ける
装飾性レールだと、カーテンフックを取り付けるリングなどを取り付ける必要があります。
その後、レールにキャップを取り付けます。
このレールを、ブラケットに固定します。
固定の仕方はレールによってブラケットの上に乗せたり、はめ込んだり等異なります。
取扱い説明書を確認して、取り付けしてください。
取り付けたら、設置完了です。
お疲れ様でした!

洋室での取り付けですがわかりやすい動画があったのでこちらで手順の流れを確認してください
引用:You Tube
壁や窓枠に穴をあけられない場合は・・・
賃貸の家の場合、カーテンレールの取り付けで和室の壁に穴をあけられない、という方もいらっしゃいます。
そのようなときは、テンションタイプと呼ばれるカーテンレールが大変役に立ちます。

これは、突っ張り棒と同じ構造のカーテンレールです。
賃貸だから穴があけられない、という方もネジも穴あけも必要なく取り付けられます。
取り付け方は、突っ張り棒の取り付け方と同じ。
障子を外して窓枠に取り付けるか、障子を外しても置く場所が無い方は、壁と壁を利用して取り付けます。
ただし、和室が土壁でできている場合は壁と壁でテンションタイプのレールを利用しても落下の可能性が高いのでおすすめしません。
また、重いカーテンは落下する恐れがあります。
購入前に必ず耐荷重を確認しましょう。
突っ張り棒を利用してカーテンレールにもできます。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。
また、カーテンレールに目隠しをしたい、という方は、カーテンレールカバーもDIYしましょう。
まとめ
カーテンレールのDIYで重要なのはしっかり固定することです。
カーテンは頭上にあるものがほとんどですから落下しないよう、ブラケットを下地の位置に必ず固定する、テンションタイプなら耐荷重を必ず守るようにしましょう。
また、自分では難しい、と思った場合は無理せずプロの手を頼りましょう。
カーテンを設置してお子様やペットに障子を破られるストレスのない和室ライフをお過ごしください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
賃貸や分譲の住宅に最初から設置されているレールは機能性レールが多いね。僕の部屋もこのレールだよ。