高額な買い物で自分好みにカスタマイズするときって、だいたい見積書をもらいますよね。
お風呂やキッチンのリフォームをする際にも見積書があるんです。
- でも、見積もりってなんだか難しそう・・・。
- 見積書をもらったけど、どこを見ていいのか分からない。
- ネットで相見積もりっていうからしてみたけど、どう業者を選んでいいか分からない。
今回は、そんなお悩みにお答えして、リフォームの「見積もり」と「相見積もり」について説明していきます。
最後に業者の選び方についても説明していますので、ぜひご参考にしてみてください。
■目次
リフォームの見積もりとは?

見積書とは?
たとえば、こんなキッチンがいいなぁと思ってリフォームしようと思ったとき。
システムキッチンの値段はメーカーのホームページなどで分かりますが、それにかかる配管や配線、前のキッチンの処分費、取り付けにかかる人件費などは計算されていません。
部屋の広さや間取りによっても変わってきます。
また、ホームページやカタログの値段はオープン価格で、各業者によってそこからいくらか値引きをしてくれるわけですが、その値引き率も業者やそのリフォーム箇所によって変わってくることがほとんどです。
そこで、施工する業者が「うちでこのリフォームをするにはこのくらいの工期が必要で、こんな材料を使って、これだけの工賃がかかりますよ」というように、実際の現場を見て、金額や工期をまとめたものが見積書です。
相見積もりとは、この見積書を複数社からもらうことをいいます。
見積書の見方とは?
これが見積書です。様式はいろいろあっても中身はさほど変わりません。
どの型番のどんな材料がいくつ必要で、値段はいくらかということが書かれています。

引用:住まいの殿堂
たとえば、上の工事では、洗面台やユニットバス・トイレ・コンロ・食洗器などが含まれていることから、結構大がかりなリフォームであることが分かります。
よく見ると、規格のところに「ドアパネル型」や「横引きセット」などが記載されていたり、幅900mmなど大きさの記載もあります。
型番で色が分かれている場合もあります。それらをしっかりと確認することが大切です。




リフォームの見積もりを比較する?

次は「相見積もり」についてお話します。
リフォームの相見積もり
見積もりを1社から取っただけでは適正価格って分かりませんよね?
上のキッチンを例にとっても、実際に配管の量やその値段、キッチンの処分費などはその業者によって決められていて、僕たちには分かりません。
また、値引き率も業者やリフォーム箇所で変わってきます。
そこで見積もりを複数社取ることで、その相場がいくらなのか、その方法が正しいのか見比べる材料を集めることができます。
これが相見積もりと呼ばれるものです。
相見積もりはどう取る?
他のサイトには、「同じ規格で相見積もりを」と書かれていることがありますが、僕は必ずしもそこに縛られてしまう必要はないと思っています。
それは、メーカーを超えた選択の幅を狭めてしまうからです。
例えば、お風呂やキッチンのリフォームでも最初から「どうしても○○のお風呂じゃないとだめ」「この△△シリーズのキッチンじゃないとイヤ」という人はあまりいないと思います。
リフォームを考えだしてからホームページやカタログでなんとなくイメージをつかんで、業者に相談して迷いながら細部を決めていくという人が大多数でしょう。
1社目でお掃除の手軽さからA社のキッチンに決めていたのに、2社目で提案された耐久性や機能性を重視したB社のキッチンのほうが素敵に見えることもありますよね。3社目ではデザインが好みで一目ぼれしてしまうキッチンかもしれません。
でも、1社目をA社製の見積もりにしたから、B社製も気になるけど2社目以降もA社製に・・・と縛られて、そのキッチンが寿命を迎えるまでの10年以上後悔し続けてしまうのなら本末転倒です。
また、最近は建材メーカーやインテリアショップなどもリフォーム業界に参入しています。TOTOやLIXILなどは、よくCMで見かけますよね。また、イケアや無印良品、ニトリなどもリフォームを扱っています。
そのような業者に見積もりを頼んだ場合、自社製品しか取り扱いがありません。
ですから、他のメーカーとは比べることは出来ません。
そして、そこから紹介された工務店もメーカーの顔を立てるために、出来るだけそこのメーカーをおススメするわけです。
さらに極端なことを言えば、使用する配管や接着剤まで「ここのメーカー使って!」なんて指定できないですよね?処分費や人件費だってどこまで削っていいものか悪いものか・・・。
結局、僕たちには分からない細かいところも含めるとリフォーム業者のおススメになってしまうわけです。
いい値段だからいい接着剤とは限らないし、工賃が高いから必ずしも良い業者悪い業者だともいえないのがこの業界です。




もちろん、どこをどうリフォームしたいのか、予算はいくらくらいまでに収めたいのかとしっかり決めて、それを相見積もりを取る各業者に細かく伝えることは必要です。
こんなテイストにしたい、こんな事を重視している、といった自分の希望を出すのも大切です。
ですが、相見積もりに縛られすぎては、自分の望む本当のリフォームを見失ってしまいます。
相見積もりはあくまでも業者の選別の道具でしかありません。メーカー側の都合に合わせてこちら側の希望を引っ込めるのではなく、こちら側の希望を叶えてくれるリフォーム業者を選ぶことが重要です。

なにでリフォーム業者を選べばいいか




リフォームで相見積もりを取ると、どうしても「総額の値段」だけに目が行きがちです。
ですが、「総額の値段」ではなく、何にどれだけお金がかかっているかを重視しましょう。
相見積もりを取れば、商品の値引き率や処分費、工賃などのおおよその値段が分かってきます。
極端に安い、もしくは極端に高い業者はやめましょう。工事費を浮かそうとしたり、 俗にいう「ぼったくり」の可能性があります。
「適正な価格」と「適正な施工」、それに一番重要なのは「誠実さ」です。
例えば、こちらの意図を組んで一生懸命提案してくれたか、相見積もりをとると言った時に嫌な顔をされなかったか、こちらの悩みや迷いに柔軟に対応してくれたか、ここなら全部任せられる・・・そんなリフォーム業者を見極めるのも相見積もりの醍醐味だと思います。




リフォームの見積もりを比較する方法「相見積もり」のまとめ
ここまで、「見積もり」「相見積もり」のお話をしてきました。
「見積もり」で分かることは、自分たちのリフォームはどの位の工期でどの位の値段で行えるかです。
さらに数社の「見積もり」を比べる「相見積もり」を正しくしっかり行えば、「自分たちがやりたいリフォーム」を「適正価格」で「良心的に」叶えてくれる業者を見つけることができます。
相見積もりを行うには、通常多くのリフォーム業者に声をかけなければならず骨が折れますが、リフォーム見積もり一括サイトを使うことで手軽に、そして保証された質の良い業者を選ぶことができ、あなたの納得の行くリフォームにすることができますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。