「畳だと掃除もしにくいし、メンテナンスも大変!」
「土壁にカビが生えてしまった!」
「障子だとペットに破られる!」
色々と悩みが尽きない和室。「洋室にリフォームして悩みから解放されたい!」と思っている方も大勢いらっしゃると思います。
それに、リフォームのことを考えると、「あんな感じがいいな」とか「こんな感じにしたいな」と色々な妄想がふくらんで、ワクワクしちゃいますよね!
でも、希望を全て叶えるためには、越えなければならない費用の壁があるし、リフォームをしようと思っても、実際なにから始めたらいいのか分からない。。。
「業者に頼む?」
「いくらかかるんだろう?」
「費用は抑えたいな」
など、不安な気持ちで一歩踏み出せない方もいらっしゃるかと思います。
今回は、そのようなお悩みを解決するため、意外と知らない和室を洋室にリフォームするまでに決めておきたいポイントや知っておきたい費用相場など、節約しながら理想のお部屋にする方法をご紹介したいと思います。
これを確認していれば、業者さんとの打ち合わせでも、DIYをする場合でも、確固たる目標をもって迷わずリフォームを進めて行くことができるでしょう!
また、オススメのインテリアスタイルもご紹介しますので、是非ご参考にしてください。
■目次
和室を洋室にリフォームするために決めておきたいポイント

和室を洋室にリフォームするのなら、まず自分なりのポイントを決めることをおすすめします。



「悩み」をはっきりさせて、機能的な部屋を目指そう!
リフォームを行う上でまず最初にすることは、和室から洋室にリフォームを行いたいと思った悩みをはっきりさせることから始まります。
「和室だと掃除が大変」
「和室だと車椅子が使いにくい」
「和室だと理想のインテリアコーディネートができない」
など、はっきりさせることによって、解決するためにどのようなリフォームを行えばよいのか絞ることができるからです。
例えば、「和室だと掃除が大変」という悩みを解消するには、掃除が楽と思える部屋へのリフォームが必要になります。
「車椅子が使いにくい」という場合は、バリアフリー工事が必要でしょう。
「和室だと理想のインテリアコーディネートができない」という場合は、理想のインテリアコーディネートが実現可能な部屋へのリフォームが必要となってきます。
このように、悩みをはっきりさせることで、次に説明するリフォーム箇所の洗い出しが容易になり、機能的な部屋に一歩近づきます。
リフォーム箇所を決めて、イメージを固めよう!
悩みをはっきりさせたことで、どのようなリフォームが必要なのか絞れてきたと思います。
次は、それに基づいてリフォームする箇所を具体的に詰めていきます。
先程のように例を挙げると、「和室だと掃除が大変」という場合は、「掃除が楽と思える部屋へのリフォーム」が必要でしたね。
では、「掃除が楽と思える部屋」にするにはどうしたらよいでしょうか?
掃除が楽になるのは、畳よりフローリング、土壁よりクロス壁、障子よりカーテンです。
従って、必要なリフォーム箇所は、
- 畳からフローリングへの張替え
- 土壁からクロス壁への造り替え
- 障子からカーテンへの変更
となります。
この作業を行うことによって、リフォーム手段を確定させ、大まかな費用を予想することができるようになります。
希望に合ったリフォームの手段を決めよう!
リフォーム箇所まで決まったら、次はどのリフォーム手段が適切か選ぶことになります。
リフォームを行う場合の一般的な方法として、
- リフォーム業者に依頼する
- DIYでリフォームする
という2つの方法があります。
それぞれのメリットデメリットを見てみましょう。
- 大がかりな改装が可能
- 仕上がりの精度が高い
- 仕上がりまでの日数が早い
- 費用が高い
- 業者によって得意・不得意がある
- 適切な価格で行うために、何社か見積もりをとる必要がある
- 低コストでリフォームが可能
- 自分の好きな時に作業ができる
- 思い通りのアレンジが可能
- プロに比べて仕上がりの精度が低い
- 仕上がりに手間と時間がかかる
- 高度なリフォームは難しい
などが上げられます。
例えば、「掃除が楽と思える部屋」へリフォームする場合、
- 畳からフローリングへの張替え
- 土壁からクロス壁への造り替え
- 障子からカーテンへの変更
以上、3つの工事をあげましたが、この場合は、早くキレイに仕上げたいならリフォーム業者へ、時間があってコストを抑えたいならDIYを選べばよいでしょう。
このように、自分がリフォームに対して重要視している項目を考えれば、どの方法が最適化はおのずと見えてきます。
和室を洋室にリフォームするための費用を知ろう!




和室から洋室へリフォームすることを考えたときに、一番気になるのは費用ではないでしょうか?
住居環境や和室の状態、希望のリフォーム内容など様々な要因で金額は違ってくるので、リフォーム業者に見積もりをとった方が正確な費用を把握できるのですが、いきなり業者に連絡するのも勇気がいりますよね。
実際にリフォームできるのか概算だけでも知りたい!
そんな方のために、リフォーム業者に依頼した場合とDIYでリフォームした場合の費用相場をご案内致します。
リフォーム業者に依頼した場合の費用は?
本格的なリフォームを行うとなると、多くの方がリフォーム業者に依頼されると思います。
一般的な費用相場を見てみましょう。
リフォーム業者が行った場合の一般的な費用相場 | |
畳からフローリングへの張替え | 10〜35万円前後 |
天井と壁のクロスを張替え | 10~20万円前後 |
土壁からクロス壁への変更 | 10~20万円前後 |
押し入れからクローゼットへの変更 | 8~50万円前後 |
更に、フルリフォームという完全に洋室にリフォームする場合の概算費用は40〜100万円程度です。
業者に頼んだ場合の費用相場は、こちらでもご紹介しています。
DIYでリフォームした場合の費用は?
DIYでリフォームするなら、道具代や材料代、さらに材料を仕入れるための交通費や送料などが経費になります。
住んでいる場所や仕入れ先の違いなどによって金額はまちまちなので、箇所ごとの費用をだすのは難しいですが、フルリフォームを行うなら10~20万円程度かかるようです。
自分でやらなければならない分、費用は業者に頼むよりもだいぶ安いですね。


和室を洋室にリフォームする際に知っておきたい節約のポイント

「リフォームをしたいけど、費用は抑えたい!」
この気持ちは、皆さん共通ではないでしょうか。
前章で費用を確認したように、業者に依頼せずDIYでリフォームを行うとかなりの節約ができます。
しかし、全てのリフォームがDIYで行えるわけではありません。
「業者に頼みたいけど、予算オーバーかも。。。」
「DIYでも、もっと安くできるの?」
など、疑問が湧いた方もいらっしゃるでしょう。
では、費用を節約するためにはどうしたらよいでしょうか?
リフォームの手段ごとに節約するポイントをみていきましょう!
リフォーム業者に依頼した場合の節約方法は?
- 何社かに見積もりを依頼し、安い業者を選ぶ
- リフォーム箇所を少なくする
- 安い材料を選ぶ
何社かに見積もりを依頼することを、相見積もりといいます。相見積もりをすることで、相場と適正価格が判断できますし、各社の雰囲気も感じることが出来ます。
「相見積もり」に関してはこちらで詳しく説明していますのでぜひご覧ください。
また、リフォーム箇所を絞って少なくすることによって数万~数十万円節約できます。始めの章でお話しした悩みをはっきりさせて必要な箇所のみリフォームを行うことで、大幅に費用を抑えることができるでしょう。
DIYでリフォームした場合の節約方法は?
DIYも基本的な考えは、業者に依頼する場合と変わりません。
- 同一商品の価格や送料を比較する
- リフォーム箇所を少なくする
- 安い材料を選ぶ
DIYでかかる費用は材料費や送料が主なので、同一商品の価格や送料をきちんと比較することで仕入価格を節約できます。



節約できるオススメのリフォームテイスト3選




節約するならリフォーム箇所を減らすことが大切だとお話しましたが、
「1か所だけリフォームしたら、お部屋の雰囲気がチグハグにならないかしら?」
と、心配になる方もいらっしゃると思います。
しかし、それを解決するのが、和室の雰囲気とマッチするテイストです。
ということで、和室の雰囲気を生かしたまま、お洒落で快適な部屋にできる、オススメのテイストをご紹介します!
「障子」も「欄間」も「床の間」までお洒落に生かしましょう!

落ち着ける空間「和モダン」

引用:RoomClip
「和モダン」とは、伝統的な和のスタイルに現代のスタイリッシュなスタイルを組み合わせたテイストで、モダンでありながらほっとする空間を演出することができます。
障子はそのまま使用し、天井や照明も和室の時のまま。床だけフローリングにしましたが、濃いめの茶色が雰囲気を壊さずによく馴染んでいます。

ノスタルジックな「大正ロマン」

引用:RoomClip
明治大正期の建築物によく表現されている、和と洋の建築様式が混ざりあい独特な美しさを持つ「和洋折衷」のスタイルです。西洋のヴィンテージ家具を合わせると、キラキラしたどこか懐かしい空間ができます。
こちらは、お母様が住んでいた古民家をリフォーム。壁や柱を全体的にこげ茶色に変えて、雰囲気がグーンとアップ。
元の住居のまま使用している欄間や雪見障子が、とても素敵なムードを醸し出してくれています。

高級リゾートのような「アジアン」

引用:RoomClip
東南アジアや中国などのインテリアスタイルを指し、家具には竹や麻、籐など日本でも使用されている馴染み深い植物がよく使われているため、和の雰囲気とも相性がいいです。南国の高級リゾートに来たような気分に浸れます。
こちらの写真は、畳をフローリングに替えて、雰囲気ある小物類でアジアンテイストに仕上げました。壁や天井は元の和室のままですね。

和室から洋室へリフォームを考えている方へ
今回は、和室から洋室にリフォームする際のポイント、費用、節約方法などを紹介してきました。
- リフォームしたいと思った原因の悩みをはっきりさせて、リフォーム箇所を選ぶ。
- リフォーム箇所が決まったら、業者に頼むのかDIYにするのかを、費用や難易度に合わせて決める。
- 節約ポイントには何があるかをしっかりチェック。
- リフォーム箇所だけが浮かないように、全体のテイストを決めるといい。
和室の状態や持ち家か賃貸かなどの環境によって、想定外の工事が発生したり、リフォームが難しい箇所が出てくるなど、イレギュラーな事態が起こることもあるかと思います。
しかし、始めの章でお話ししたポイントをしっかり決めておくことで、計画の軸がぶれることなく、悩みから解放される理想のお部屋にリフォームすることが出来ると思います。


今回のお話が、理想のお部屋作りのお役に立てたら嬉しく思います。
他にも、和室から洋室へのリフォーム記事がありますので、もっと知りたい!という方は、是非ご一読くださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。