念願のリフォーム完了!
床も壁もきれいになったけれど、カーテンのこと忘れてた!!
ピッカピッカのお部屋に、くたびれたカーテンって残念すぎる……!
実際のところ、そんなお話をよく聞きます。
でもせっかくなら、カーテンもオシャレにしませんか?
- 相場
- 費用がかかるポイント
- 費用削減の方法
この3つのキーワードを軸に、リフォームのカーテンプランのコツをお伝えしていきます。
リフォーム工事で奮発してしまって、カーテンの予算を削らなくちゃ……
そんな読者様のためのコストダウン方法も、しっかりご紹介しますね!
カーテンの相場価格は?

カーテン価格は、種類・素材・仕上げ方などによって大きな差があり、相場を出すのは難しいのが正直なところです。

参考価格を見比べてみましょう
まずは、こちらの<カーテン種類別 参考価格一覧表>をご覧ください。

カーテン種類によって、大きな差があることがお分かりいただけますか?
それぞれの種類についてご説明しますので、その違いをみてみましょう。
カーテン種類の違い(1) ドレープとシアー
カーテンは通常、ドレープとシアーの2枚がけにすることが多いかと思います。
なじみのない名称ですが、どのようなものでしょうか。
■ドレープ
一般的に部屋側に取り付ける、厚みのある光を通しにくいカーテンのこと。

引用:シンコール
■シアー
レースを含む薄手の透け感のあるカーテンで、窓側に取り付けられることが多い。

引用:シンコール
カーテン種類の違い(2) 既製品とオーダーカーテン
よく目にする形は1窓につき2枚ずつのドレープとシアーを、左右両開きにするスタイル。
このスタイルのカーテンの購入方法は、次の2パータンに分けられます。
■既製品
一般的によくある窓のサイズに合わせて、あらかじめ作られているカーテンのこと。
値打ちなものが多いが選択肢は少なく、縫製・仕様・仕上げは低グレード。
■オーダーカーテン
・イージーオーダー
既製品とフルオーダー(サイズ・仕様などを自由に選ぶ)の間に位置するスタイル。
注文を受けてから既製品の大きさの変更する方法のため、サイズオーダーは可能。
しかし仕上げ方などは、既製品と同じクオリティとなります。
・フルオーダー
生地・サイズ・仕様を1から選んでいきます。
選択の自由度が高く、希望に近いカーテンを作ることができますが価格は高め。
中でも、縫製仕様や中に使われる材料をランクアップしたものをSS仕様と言います。
両開き(あるいは片開)ではなく、上下方向に開閉するものや、布以外の素材が使われるスタイルもあるのはご存知でしょうか?
■メカもの
機械による昇降・開閉をおこなう、窓まわりの装飾品のこと。
ローマンシェード・ロールスクリーン・ブラインドなどを指します。

ロマン・ド・シェイド!
なんだか、外国の俳優さんみたいなお名前ねぇ!

(また、母さんの思いこみと妄想癖がはじまった……!!)
イメージのわかない名前もあると思うので、代表的なものを紹介するね。
■ローマンシェード
カーテン生地を幕のように仕立て、メカに取りつけ上下に開閉をおこないます。
シアーとの2枚重ね「ツインシェード」という仕上げ方も可能です。

引用:リリカラ
■ロールスクリーン
1枚の生地を巻き上げて、開閉します。
柄付きのものや、レーザーカット加工などのデザイン性の高いものも増えてきました。

引用:ニチベイ
■ブラインド
アルミや布、木製の羽根(スラット)を上下に開閉したり、角度を調整して光や風を通せます。
よこ型のタイプの他、たて型のバーチカルブラインドなど種類は豊富です。

引用:TOSO
メカ・機械と言っても、手動のものがほとんどです。
吹き抜けや天窓には、リモコンやスイッチで動かす電動タイプが便利ですが、専用の受信機の設置や電気配線が必要。
リフォームメーカーやカーテンメーカーなど、専門家にお問い合わせください。
カーテンの費用は何で決まる?

前項でお伝えしたように、カーテンの種類によって価格は大きく変わります。
それ以外にも、価格にかかわる要素はあるのでしょうか?

ねぇ、あっくん。
リビングは、ふわふわ、ひらひら、こってり、ゴージャスなカーテンがいいわ!

ふわふわ…ひらひら…こってり…!?
なみなみとヒダがたっぷりあって、生地の厚みのあるカーテンのことかな。

引用:gooDSGN

そうそう、これこれ!
こんなお部屋で、お姫様のようにアフターヌーンティを楽しみたくってよ~!
そうだわ!お友達にいただいた、お紅茶を淹れますわね~。
おほほほほほほ~。

いやいや、母さん!
うちにはこんなカーテンはついていな……(行っちゃった…)
価格の差には、理由があります。
母さん好みのゴージャスお城タイプのカーテンは、生地自体が高級で使う量も多くなるため、費用も当然高くなります。
価格のアップダウンの細かなポイントを知って、費用削減の道を探しましょう!
費用がかかるポイント(1) 生地の違い
両開きカーテンで費用が変わる大きなポイントのひとつは、生地の違いです。
- 天然繊維か、化学繊維か
- 織り方がシンプルか、複雑か
- 刺繍があるか
- プリントの加工があるか
かわった素材、手間のかかる加工があればあるほど、値段はアップ。
また大きな柄のプリントなど、柄の繰り返し(リピート)の幅によっては、仕上がりに対して余分な生地が必要になり、仕上がり寸法は変わらなくても価格があがることがあります。
費用がかかるポイント(2) 上部の仕上げ方の違い
下の参考写真をご覧ください。
これは、カーテン上部の山の取り方の違いを表しています。

引用:シンコール
山の数が多いほど、ヒダがしっかりと出て豪華な印象の仕上がりで価格も高くなり、山の数が少なくなるほど、使用生地幅が減るため価格も下がります。
既製品・イージーオーダーは2つ山1.5倍ヒダが標準仕上げです。
こちらの施工写真は山のない、フラット仕上げになっています。

引用:シンコール
すっきりとした雰囲気で、シンプルなインテリアにピッタリです!
お値打ちな仕上げでも、インテリアスタイルによっては適していることもあるんですね。
費用がかかるポイント(3) 裾の仕上げ方の違い
続いてあまり気にすることが少ない、裾部分の仕上げをみてみましょう。
■ドレープカーテンの裾
ほとんどのカーテンの裾は、3つ折りの仕上げです。
中でも高級なカーテンは、裾がたて勝ち(上下方向)仕上げになっていることが分かります。

引用:auWouma!
この仕上げは、カーテンがひるがえったときの見え方が美しいことが、理由のひとつ。
縫製に手間がかかりますが、丈夫な仕上げかつキレイ、という利点がある隠れたポイント。
既製品カーテンは、加工手間を減らすためにも、横勝ち(左右方向)の仕上げがほとんどです。
■シアー(レース)カーテンの裾仕上げ
基本的な仕上げ方は、3つ折り(写真左)、またはウェイトテープ(写真右)の2種類。
3つ折り仕様が、お値打ちな仕上げ方です。

引用:sangetsu
下の写真のように、生地によってはトリムと呼ばれる裾飾りをつけることも可能です。
その分価格は上がりますが、装飾性があがるステキなアイテムですね。

引用:シンコール

上部仕上げの芯地や裾のおもりの素材、縫製の仕方などの違いもあります。
特徴はメーカーによって違うので、カタログやお店の方のアドバイスを参考に選んでみてくださいね!
カーテンの選び方のコツは、ぜひこちらもご参照ください。
どうすれば費用は下がる?

ここまでじっくり見てきたように、コストがかかるのには理由があります。
要・不要を見極めて、理想のカーテンを手にいれたいですよね!
ここでもう一度、コストダウンの方法を整理していきましょう。
カーテン種類・素材・仕上げ方を変える
(1) カーテンの種類を変える
最初に比べたカーテン種類別の参考価格を、思い出してみてください。

この図は下に向かうほど、価格が下がることを示しています。
カーテン種類の選択は、価格を調整することのできる一番のポイント。
インテリアの好みにも関わりますが、まずはここで少しふるいにかけてみましょう。
カーテン通販でお値打ちに選ぶコツをご紹介した記事はこちら。
ぜひ、あわせて参考になさってくださいね!
(2)素材・仕上げ方を変える
既製品のカーテンは、仕上げ方がすでに決まっていますが、素材や色柄は選択可能です。
フルオーダーカーテンは、価格のコントロールも細かくできるのがよいところ。
希望のイメージと予算のバランスをみて、じっくり選んでください。
- 生地の種類
- 山の仕上げ方
- 裾の仕上げ方
メーカーのカタログを見ると、条件ごとの価格が載っています。
生地だけの価格も載っているので、ざっくりと素材の違いの価格差を比べることもできますね!
価格はどうやって見積もるの?自分でわかるもの?
オーダーカーテンって、なんだか難しそう!
そう思う読者様も多いのではないでしょうか。
価格の違いを把握するには、「価格表」をしっかり見ることが大切です。
カーテンメーカーのホームページにはデジタルカタログが載っています。
簡単に解説していきますので、ぜひ概算見積りにチャレンジしてみてください!

引用:リリカラ
数字がたくさん並んでいるので、一見わかりにくいですよね。
でも、価格表の構成はいたってシンプルな2ステップ。
- 縫製の仕様・山の数を選択する
- マトリックスから価格を見つける
- よこ列(W)=出来上がりのカーテンの横幅
- たて列(H)=出来上がりのカーテン長さ
※「両開き」と指定すれば、自動的に2枚に分けた仕様で仕上げてもらえます。

細かい数字を見ていたらクラクラしてきちゃったわ!
ねぇ、あっくん、このリビングの窓だといくらになるの?

慣れるまでは分かりにくいよね。
どれどれ、リビングの窓の大きさは、横幅も高さも1m80㎝だから……
ひと回り大きめの2m×2mで、見てみると。
ふむふむ、3山2倍ヒダだと、38,200円が定価になるね!
あれ?よくみると「形態安定加工」が標準仕様になっているみたい……

ど、ど、どう言うこと?

カーテンのヒダをキレイなままの状態に保つための加工のようだね。
もし必要がなければ、その下の「レギュラー縫製仕様」のマトリックスから、価格を拾えばいいみたい。
そうすると……
2m×2mで36,300円だから、2,000円お得になるってことだね!
縫製仕様の名称や細かな指定要項は、メーカーごとに異なります。
同じ価格表の中に、ていねいな説明がありますので、そちらを参照してくださいね。
おおよその金額を見比べる段階であれば、こまかく採寸をする必要はありません。
窓サイズの横幅+20㎝、長さ+20㎝位を目安に、価格を拾い出してみてください。
見るべきところがたくさんあって、やっぱりちょっと大変ですね。
でも、カタログを見ていると、面白い発見がたくさん!
窓まわりやインテリアに関する情報がいっぱい詰まっているので、ぜひ楽しみながらいろいろご覧になってくださいね。
では最後に、コストダウンだけどオシャレ度を上げるアイディアをご紹介していきます。
プラス ワン アイディア

価格を下げることばかり考えると、どうしても希望から遠ざかってしまいがち。
読者様も、ちょっとテンションが下がっていませんか?

お値打ちに、お値打ちにって考えていたら……
なんだかそっけない窓になってしまったわ……

おっとっと…。
母さん、しょんぼりしないで!
アイディア次第で、コストを抑えながらステキな演出ができるんだよ!
オシャレ度UP!!タッセルやカーテンアクセサリーをオプション品に!
ドレープと同じ生地で作られることの多い「タッセル」
カーテンを使わない時に留めておく部品ですが、様々なデザインのものがあるんです。

引用:リリカラ

引用:リリカラ
カーテン自体はお値打ちなものでも、気の利いたアイテムをプラスすることでお部屋をステキにするアイディアですね。
また、カーテンレールにとりつける、さりげないオシャレアイテムもオススメ。
こちらはウィンドウチャーム。

引用:TOSO
手作りが得意な読者様なら、ご自身で作られてもよいかもしれませんね!
小さなアイディアですが、気持ちが楽しくなる一品です。
印象的な窓まわりに!カーテンレールを変えてみよう!
カーテンレールも、選択の幅がひろいアイテムです。
写真のカーテンはフラット仕上げでお値打ちプランですが、カーテンレールを敢えて見せることで、印象的なコーディネートになっています。

引用:TOSO
明るく真っ白なスタイリッシュリビングには、メタリックのカーテンレール!
ソファやテーブルの脚の素材と近いイメージで、リビング全体の印象がまとまります。

引用:TOSO
窓まわりを整えると、お部屋全体のイメージが大きく変わります。
リフォームでキレイになった空間が、もっともっとステキになりますね。
カーテンレールのアイディアをこちらにまとめましたので、ぜひご覧ください!
リフォームのカーテン計画!費用相場とコストダウン法 のまとめ

いかがでしたか?
ここまで、この3つの項目を詳しく解説してきました。
- カーテンの相場価格
- カーテンのコストがかかるポイント
- コストダウンの方法
リフォームのカーテン計画、進められそうでしょうか?
費用を抑えることばかりではなく、楽しい気持ちでプランしていただけると嬉しいです。
ここでご紹介した内容を元に、値引率や取付サービスの有無などもふまえて、リフォーム業者さんやカーテン屋さんにご相談ください。
うっかりカーテンの計画を忘れていた読者様も、これから始められる方も、ぜひじっくりとステキなカーテンを選んでくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
購入先によって、大幅な値引きなどもあるんですよね……
「ぴったりこれくらい!」とは言えないのですが、一般的にこれくらい見込んでおけば差異は少ないかな、という相場をお伝えしたいと思います!