リフォームする時、子供部屋という限られたスペースをどのようにレイアウトするか悩むことと思います。
それだけではなく、子供のこれからの成長を考えると一つ一つの家具を選ぶのも大変な作業です。
- 家具を買っても好みが変わって変えたいと言い出すのでは…
- 自分の部屋は欲しいけど一人ではまだ寝れない…
- 今は子どもが一人だけど兄弟ができるかも…
- 兄弟が2人いるけど部屋は一つしかつくれない…
- 今は部屋が一つだけど成長したら別々の部屋にしてあげたい…
などなど子ども部屋をつくる際、悩むことはたくさんありますよね。
その中でもベッドは一番大きな家具で失敗したくない。


■目次
リフォームするなら知っておきたいベッドの種類と年齢別のおすすめ

ベッドの種類
チェストベッド
引用:neruco公式HP
ベッド下に収納スペースがあるタイプ。
引き出しが複数あることで整理整頓がしやすいのが特徴です。
ただ、気を付けたい点もあります。それは湿気に弱いということです。
下に収納があるため空気の通らない状態となり、悪化するとマットレスにカビが発生してしまうこともあります。
これを防ぐためにも除湿シートを敷いたり、マットレスを定期的に乾燥させることが必要です
ロフトベッド
引用:neruco公式HP
ベッドが高い位置にあり、下の空間を利用できるタイプ。
ベッドへ上がる際ははしごと階段の2通りあります。
収納に限らず、ソファーやテレビを置く事もできます。
ただ、気を付けたい点もあります。それはベッド下が暗くなりやすいということです。
下が必ずしも収納ではないロフトベッドは生活空間の一部となることもあります。
その時は部屋の窓の近くに配置したり、電気をつけることが必要です。
システムベッド
引用:neruco公式HP
机と収納が一緒になったタイプ。
ロフトベッドと同様、高い位置にベッドがあるのですが、大きく違うのが机があることです。
複数の家具が一つにまとまっているのが特徴です。
備え付けてある家具は様々なので、例えば、机とチェスト、机とハンガーラックなど選べるのも良いですね。
ただ、気を付けたい点もあります。複数の家具が1つになっているため圧迫感があります。
そんな時は明るい色のベッドにすると軽減されます。
2段ベッド
引用:neruco公式HP
2段のベッドが重なっているタイプ。2つのベッドを別々にわけて使うことも可能です。
2台分のベッドを並べると、かなりのスペースが必要となりますが縦に置くことで空間の有効活用が出来るのが特徴です。
ただ、気を付けたい点もあります。
地震があると高さがある分、上段は揺れが大きいです。危険な場合があるので、柱の太いベッドや高さの低い2段ベッドを選ぶと良いでしょう。
親子ベッド
引用:neruco公式HP
ベッドの下にもう1台のベッドが収納されており、寝る時に引き出しのようにスライドさせて使用するタイプ。
2段ベッド同様上下に重なっているのですが、ベッドとベッドの間にスペースがありません。
そのため高さが低く、圧迫感が無いのが特徴。
まだ幼くて転倒の心配があるためベッドは低いほうが良い。日中は収納してスッキリさせたい。というお子さんにおすすめです。
ただ、気を付けたい点もあります。寝る時には横に並べないといけないので2台分のスペースが必要になります。
そのため、下に収納されているベッドは基本的に上のベッドより小さくなるので、マットレスの購入時はサイズを確認する必要があります。


【年齢別】おすすめのベッド
幼児期
まだ、高いところは危険があるこの時期は親子ベッドがおすすめです。
1人で寝るのは怖いけど自分の部屋が欲しいそんなお子さんにもどうでしょうか。
兄弟や親御さんと使っていても成長過程で1人部屋へと変わった時には下のベッドは収納スペースにもなるので便利です。
小学生
学習環境を一気に揃えたり兄弟ができたり環境が変化しやすいこの時期のお子さんはシステムベッドと2段ベッドがおすすめです。
システムベッドは、小学生にあがったと実感でき自立に繋がったり、勉強するモチベーションになります。
2段ベッドは、1段1段でそれぞれプライベート空間ができたり、大きくなって個々で部屋を持った時でもそのまま使えたりするので長い期間使えるところが便利です。
中学生・高校生
洋服や小物類が増えるこの時期はロフトベッドやチェストベッドがおすすめです。
ロフトベッドは下の空間に何を置くか気軽に変える事ができるため、スタイリッシュにも可愛くも出来、コーディネートが好きなお子さんに向いています。
チェストベッドは収納スペースがたくさんあり部屋をスッキリ見せてくれるます。
子ども部屋にベッドを置く時の工夫


でも困ったわ…どこに置こうかしら。

レイアウトの例
引用:インテリアハート


工夫
ベッドの長さを変える
一般的なベッドのマットレスの長さが195㎝に対して、180㎝というショート丈のベッドがあります。
15㎝ですがベッド自体が短くなると広く見えます。


白っぽい色を使う
カーテンや壁の色を白っぽい色で統一すると広く見えます。
あとは目の錯覚で暖色より寒色の方が奥行があるように見えます。

引用:houzz

壁と同じ色の家具にする
壁と違う色の大きな家具があると圧迫感があります。
でも、壁と同じ色でそろえて同化させるように置くことで圧迫感は軽減されます。
また、横に置くと転倒防止にもなり一石二鳥です。

引用:IKEAの1アイテムで、おもちゃ収納をスッキリさせる。



ベッドの耐荷重

ベッドにはたくさん種類がありましたが、どのベッドが丈夫なのでしょうか?
耐荷重を基準に見ていきましょう。
耐荷重とは…読み方:たいかじゅう
引用:weblio辞書
【各ベッドの耐久性の目安】
耐荷重 | 推奨体重 | 寿命 | |
ロフトベッド | 100kg前後 | 80kgくらいまで |
きしみ音が改善されない |
二段ベッド | 各段80~100kg | 各段65~70kgくらいまで |
きしみ音が改善されない |
パイプベッド | 90~100kg | 80kgくらいまで |
きしみ音が改善されない |
すのこベッド | 100~120kg | 90kgくらいまで |
きしみ音が改善されない |
折りたたみベッド | 100kg前後 | 80~90kgくらいまで |
キャスターが壊れた |



すのこベッドは通気性が良いのがメリットなんだけど、湿気が床下のスペースに流れるためベッド下の収納は向かないんだ。
だから床から15㎝くらいは離したほうがすのこベッドのメリットを活かせるんだよ。

リフォームする子ども部屋に最適なベッドの選び方のまとめ
- ベッドの種類と特徴
- 部屋を広く見せるための工夫
- ベッドの耐荷重
数あるベッドの種類の中から5つ紹介しました。
ベッドの種類 | メリット | デメリット |
チェストベッド | 収納がたくさん・スッキリ見える | 湿気に弱い |
ロフトベッド | ベッド下の部分を自由に活用できる | ベッド下が暗くなりがち |
システムベッド | 机が付いているので学習環境が一気に揃う | 圧迫感がある |
2段ベッド | 1台分のスペースで2台置ける・1台ずつに分 けて使える | 地震時、上段は揺れが大きい |
親子ベッド | 圧迫感がない・下のベッドは収納にもなる | マットレスの大きさが異なる |
ベッドにはそれぞれ良さがあり、形を変えながらそのまま使い続けることのできるアイテムです。
とは言え、デメリットもあります。ベッドを置く場所は考えながらレイアウトしましょう。
たくさん種類があって悩んでいた方、これからの人生設計を考え、なかなか買うことのできなかった方。
ぜひお子さんの気持ちを聞きながら一緒に選んでみてくださいね。
お子さんにとって初めて買うベッドは特別なプライベートスペース。
そんなドキドキワクワクを家族のみなさんと一緒になって選ぶ時間もきっと特別な時間になると思います。
ぜひ参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
でも、どうやって決めたらいいのかしら…