リフォームを計画する上で一番悩ましいのが
「費用相場が全く分からないこと」
この悩みって本当にみんなの共通の悩みだと思います。
適正価格ってそもそもあるのだろうか?
リフォーム業者に騙されているんじゃ・・・
そんなことに悩みだすと、リフォームすること自体なんだか億劫になってきて、「・・・うん。今はとりあえずいいか」となってしまうパターンも良くある話です。
「我が家のリフォーム費用の相場が本当に知りたいんです。」と思っている方は多いと思います。
そこで、今回は最も悩む「リフォーム費用の相場」についてお伝えしますね!
■目次
こんなにもリフォーム費用相場が巷で紹介されるワケとは・・?
まず、そもそもですが、みんなが最も悩んでいて、こんなにも知りたい費用相場って当然あらゆる人が毎日インターネットで調べています。でも、情報が溢れかえっているのに、観る情報によって内容がまちまちだと思いませんか?
こっちのサイトでは「なるほど!この価格帯か。」と思ったら、あっちのサイトでは「え?こんなに高いの??さっきと全然違うじゃん」というパターン。もう何を信じていいのか分からずにパニック状態に(汗)
これが、おやつ代くらいの金額差なら別にどうってことないかもしれませんが、その価格差たるや余裕で給料何か月分っていうレベルです。一般家庭にとっては死活問題なので、そりゃ慎重になりますよね・・。
その誰もが抱く悩みがますますリフォームのハードルを高くする原因となっています。リフォーム費用の相場って僕のように素人が観るとなんだか、ぼや~っとしていて分かったようで分からない実態のないお化けのような存在なんです。
リフォーム費用の相場を知りたい理由はいろいろあると思うのですが、まずもってこれだと思います。
後々にもらうリフォーム会社からの見積もりが信用できるか判断したいから。
別にその会社を疑ってはないんだけど、でもなんとなく知っておいた方が安心できるよね。もしかしたら価格交渉の時に役に立つかもしれないし。という心情です。だから、こんなにも事前にこぞってみんな「リフォーム費用相場」について検索するんです。
でも、結論から言います。
リフォーム費用の相場ですが、相場なんて分かりません。
いやいや、それは今の情報社会の中でないでしょ!その中でも参考になるものあるんじゃない?と思われた読者様もいるかもしれませんね。
なぜか。
それは、人の家っていうのは、条件がまったく違うからです。たとえば・・・
✔ 建てた会社(一流メーカーはやはり長持ちしやすいです)
✔ 使用している材料(無垢材か合板なのか、スギなのか松なのか、木造か鉄骨造か)
✔ 住んでいる環境(海岸線から200m以内の建物は飛来塩分の影響でかなり早く傷みます)
✔ 住んでいる地域(沖縄と北海道では家に対する思想が全く違います)
✔ 日頃のちょっとしたメンテナンス(ワックス掛けを毎年丁寧にしている人はどれくらいいるでしょうか)
✔ ・・・ちょっと考えただけでも他にも無数にありますよね。
つまり、十人十色なんです(そういえば、住人十色っていう番組もありますよね!僕も大好きです♪)。
よく家を擬人化して例えますが(家が息をするとか)、あれってあながち間違いではなく本当に人間のように、又二つとない唯一無二の存在なんです。
つまり、住まいってそのオリジナリティ性が高いがゆえにリフォームしたい内容や部分は人(=家)によって大きく異なるんです。
たとえば、奥様方が最もリフォームするときに気持ちが入るキッチン。これ一つとっても、戸建ての場合なら費用相場は50万~150万と言われています。
でも、よくよく考えてみたらその差って100万です。めちゃくちゃ大きいです。
「あ、150万コースってセレブの台所なんだ!」と思われた読者様。それは違います!こちらをご覧ください。
戸建キッチンリフォーム費用の中心価格帯

引用:ホームプロ
本気のセレブ様は500万以上なんです(笑)
では、なぜこんなにも見積額が違ってくるのかというと
- システムキッチンのメーカーやグレード
- レンジフードは自動洗浄機能付き
- 食器洗浄機はビルトイン取り付け
- 背面収納も完備
- キッチン周りの壁紙や床もリフォーム
ちょっとした選択で、ウン十万費用相場が変わってくることが分かります。
なので、ある程度見積の段階でメーカーや商品を決めても、このような条件の細分化によって費用は目まぐるしく変わり、結果として、見積費用相場をインターネットで調べるたびに全く違う結果にみんな悩んでしまうのです。
リフォーム費用の相場をなぜ知るのかもう一度考える
ですが、ちょっと待ってください!そこで諦めてはだめです。やはり事前に自分のやりたいリフォーム費用相場を知っておくと、後々のリフォーム費用が全く変わってきます。
なぜなら、費用相場をまず把握しなければそもそも予算が組めないし、予算が組めないことにはリフォームができるという判断もできないからです。大切なことは、リフォームの費用相場は色々あるものということを認識し、検討していくうちに費用の増減も必ず発生することを正しく理解することなのです。

リフォーム費用の相場を調べる上で一番大切なこと、それは
どれくらい費用をかけて自分の家をリフォームしたいのか。
「リフォーム費用相場がこれくらいだからリフォームできる、できない」ではなく、「これくらいだからここまでリフォームができる」と視点を少し変えてまずは考えてみることがとても大切だと思います。
広告などで、リフォーム前は古くて暗い、なんだか寂しそうな部屋が、リフォーム施工後は、見違えるほど明るく綺麗になっている姿を観ると、なんだか人生まで明るくなったかのような気分になりますし、やはり憧れを抱きますよね。
「自分の家もこんなにオシャレで広々とした空間にしたい!」ともちろん思います。そして、ついいろんな計画をしたくなります。
ですが、まずは引き算で物事を考えてみることをおススメしたいです。
たとえば、
「あとこの家に何年住むのか」
「子供はいつ頃独立するのか」
「2階や和室など使用頻度はどうか」
など考えてみると、決してリフォームする必要がない項目も出てくるはずです。
でも、この段階で終わってはいけません。
たとえば、和室なら、障子のリフォームは自分でできないか、畳のリフォームは自分で調達できないか、などさらに選択を細分化し、取捨選択をしてみてください。
繰り返しお伝えしますが、リフォームの費用の相場はありません。
ちょっとしたこの視点の差で、6ケタあるいは7ケタの費用を抑えることは案外誰でも可能なんです(その考え方やコツについては僕のリフォーム体験談で実証しています)
もちろんこれだけは譲れない!っていうものはあると思います。ちなみに実家のリフォームで母が譲れないものはこの2つでした。

すべてを我慢したのでは、せっかくリフォームするのに夢がないですよね!それは我慢しなくていいと思います♪
結果として、母の念願だったキッチンとパーゴラは実現できました。
◆◆ キッチン ◆◆

年季の入ったキッチン&なかなか火がつかなかったコンロ

母念願のシステムキッチン
◆◆ パーゴラテラス ◆◆

母念願の「パーゴラテラス」
ただし、母は(リフォーム業者と打ち合わせで気分が盛り上がって)、最初は見積額が約100万もする【ナスラック】セスパを希望していましたが、そこまで高スペックなキッチンは一人暮らしには必要なく、普段の使い方から判断しても機能面でさほど遜色ないということもあり、およそ半額の【クリナップ】ラクエラに変更しました。


あれからリフォームした今、母は「毎日の料理が本当に楽しくなった♪」って言っていますし、洗濯物を干すために以前はわざわざ勝手口からぐるりと周っていたのが、「部屋から直接出れるようになったのでとても楽になった♪」と大喜びしていますよ!
身の丈にあったリフォームでも、選択をきちんとすれば、とても快適に過ごすことができるんです。
リフォームの費用相場についてお伝えしたいこと
希望通りのリフォームを実現した僕が今、振り返ってみて読者様にお伝えしたいことは、
大切なのは、何を諦め、何にこだわるか、その視点です。
そのためには、リフォームの費用の相場はないものと認識し、まずは自分はいくらでどんなリフォームをしたいのかをまとめてみることをおススメします。
トイレリフォームなら、予算が20万だから自動蓋開閉機能は無理だわ・・・とか、浴室リフォームなら、予算が100万だからミストサウナは諦めないと・・・とか決めつけてしまわずに、まずは自分のしたいリフォームを全部書き出してみてください。
その上で、複数の見積もり業者に見積を依頼して、まずは自分たちが描くリフォームの夢を語ってみてください。そして、自分たちが希望するリフォーム内容の費用を教えてもらってください。
リフォーム業者も人間です。きっと、想いを伝えれば親身になって相談に乗ってくれると思います。
そして、そこから具体的な打ち合わせを行い、折り合い点を考えれば良いと思います。もしかしたら、今回は諦められる部分が少なくて、あるいは、こだわりたい部分が多くてリフォームを先送りしたほうがいいかも・・・という結論に至るかもしれません。
しかし、その場合でも自分の希望するリフォームの費用相場が把握できたということには変わりありません。何よりその費用をベースに今後の人生設計を考えることができます。
つまり、
インターネットでいろいろ調べ、リフォーム費用の相場がぼや~っとしていて分かったようで分からない実態のないお化けのような存在だったあの日から、リフォームの夢が具体的な数字に変わり、現実的な目標へ変わっているんでです。
リフォーム実現に向けて大きな一歩を踏み出すことができているんです。
リフォームの費用相場についてまとめ
今回は最も悩む「リフォーム費用の相場」について僕の考えをお伝えしました。
おそらくリフォームを検討される方にとって、「リフォーム費用の相場」はこれからもずっと抱く悩みだと思います。

- リフォーム費用の相場なんて分からないことを理解する
- どれくらい費用をかけて自分の家をリフォームしたいのか理解する
- 何を諦め、何にこだわるか、大切なのは視点であることを理解する
ぜひ、自分の納得のいく素敵なリフォームライフを送ってくださいね!