「花を植えても、また枯らせちゃうかも・・・。」
「この庭、一体どこから手をつければいいの・・・?」
「素敵な庭にしたいけど、どうしたらセンス良く仕上がるの・・・?」
ガーデニングの悩みもそれぞれですよね。
「でもまだ諦めたくない。いつか素敵な庭にしてみせる!!」
分かります。分かります。その気持ち!


ずいぶん印象が変わるって聞いたよ。
今回は、
丈夫な植物「下草」で、「庭木の株元」を、「不等辺三角形の理論でセンス良く」彩ろう!
魅力的な庭を作っちゃおう!
そんなご提案です!!
読者様のワクワクのお手伝いになれば幸いです。
■目次
そもそも下草って何?

「下草」とは、シンボルツリーや樹木など大きい植物の株元にバランスをとるように植える、「低木」や「草花」、「地被植物」などの総称です。
実のところ、下草の定義は曖昧なんです。
「この植物でなければならない」ということではありません。
「必ず植えなければいけない」というわけでもありません。
実はこんな利点も!


実はこんな利点もあるんだ。

ピンとこないけど。
【樹木が引き立つ・庭が華やかになる】
下草は、「植木の根もとにあしらう草」の意味で「根じめ」とよばれることもあります。
意味の通り、植えることによって樹木が引き立てられ、全体の調和がとれます。
下草を数種類組み合わせて植えれば色鮮やかに彩られ、庭全体の印象が華やかになります。
特に花を咲かせる下草ですと、季節ごとに庭全体の印象を大きく変えることができます。
樹木が落葉樹の場合、株元に常緑性の下草があれば、冬枯れの季節も寒々しい印象にならないですよ。
【庭の手入れが楽になる】
下草は、丈夫で育てやすい植物が多いので、他の植物に比べ植えてからの手間がかかりません。
下草が密に広がることで地面を覆い、土に雑草の種が付きづらくなるので、庭の手入れが楽になります。
地面がむき出しですと、強い雨で土が跳ね返ったり土が削られてしまい見た目が悪くなりがちですが、下草が植えてあればそれを防ぐこともできます。
また、下草があれば、夏場の強い日差しや西日を和らげてくれて、株元の地面の乾燥やまた温度が上がるのをを抑えてくれるので、庭木の成長を助けてくれますよ。

まさにいいことづくしだわ!
では、さっそく庭木をより鮮やかに彩ることができる「低木」と「草花」、隙間を埋め雑草を生えにくくする「地被植物(ちひしょくぶつ)」(グランドカバー)についてそれぞれ紹介します。
初心者でも育てやすい植物をいくつか載せましたので、イメージの参考にしてください。
植栽を引き立てる下草は大きく分けて3種類!

低木
0.5~2m程度の樹高で細かく分枝する植物の総称です。
シンボルツリー・樹木を引き立てる役割があります。
株元に植えるのではなく、少し離れた場所に植え、奥行きや立体感を演出します。
【チェリーセージ】

引用:みんなの趣味の園芸
種別 | 半常緑性低木 |
特性 | 日向 |
開花時期 | 5~11月 |
花色 | 赤・赤白・ピンク・青・黄 |
【ドウダンツツジ】

引用:みんなの趣味の園芸
種別 | 落葉性低木 |
特性 | 日向 |
開花時期 | 4~5月 |
花色 | 白・ピンク |
常緑性を持つ植物は、一年中を通して緑色の葉をつけていて、葉を落としません。
これに対し、落葉性の植物は、季節によって葉を落とします。
半常緑性植物とは、常緑性と落葉性の間で、気温や生えている地域によっては落葉するものを指します。
草花
シンボルツリー・樹木・低木を引き立て、植栽全体を調和させる役割があります。株元に複数の植物を組み合わせて植え、華やかさを演出します。
多年草と宿根草があります。
- 常に葉を茂らせている性質のものを、「多年草」と呼びます。
- 冬も常緑の葉を茂らせるので庭が寂しくならず、美しい葉色はアクセントカラーとなり、花と植栽を引き立たせます。
【ガーベラ】

引用:みんなの趣味の園芸
特性 | 日向 |
開花時期 | 四季咲き性(春と秋に多く開花) |
花色 | 赤・ピンク・白・黄・オレンジ・複色 |
草丈 | 10~80cm |
【ギボウシ】

引用:みんなの趣味の園芸
特性 | 半日蔭 |
開花時期 | 6~9月 |
花色 | 白・ピンク |
草丈 | 15~60cm |
- 多年草の中でも、成長期が終わると地上部分が枯れてしまう性質のものを「宿根草」と呼びます。
- 丈夫で手間いらずなものが多く、年々株が大きく育っていく楽しみがあります。
-
春に花が咲く宿根草
【ベロニカ・オックスフォードブルー】

引用:みんなの趣味の園芸
特性 | 日向~半日蔭 |
開花時期 | 3~6月 |
花色 | 青 |
草丈 | 5~20cm |
【イベリス】

引用:みんなの趣味の園芸
特性 | 日向 |
開花時期 | 4~6月 |
花色 | 白・赤・ピンク・紫 |
草丈 | 10~60cm |
-
夏に花が咲く宿根草
【ルドベキア】

引用:みんなの趣味の園芸
特性 | 日向 |
開花時期 | 7~10月 |
花色 | 黄・茶・複色 |
草丈 | 40~150cm |
【宿根バーベナ】

引用:みんなの趣味の園芸
特性 | 日向 |
開花時期 | 5~11月 |
花色 | 白・赤・ピンク・紫・複色 |
草丈 | 20~150cm |
-
秋に花咲く宿根草
【シュウメイギク】

引用:みんなの趣味の園芸
特性 | 日向~日陰 |
開花時期 | 8~11月 |
花色 | 白・ピンク |
草丈 | 30~150cm |
【オキザリス】

引用:みんなの趣味の園芸
特性 | 日向 |
開花時期 | 秋・冬・春・四季咲きと種類によりさまざま |
花色 | 白・黄・ピンク・紫・オレンジ・複色 |
草丈 | 5~30cm |
-
冬に花咲く宿根草
【ビオラ】

引用:みんなの趣味の園芸
特性 | 日向 |
開花時期 | 10~5月 |
花色 | 白・赤・ピンク・オレンジ・黄・青・紫・茶・黒・複色 |
草丈 | 10~30cm |
【ノースポール】

引用:みんなの趣味の園芸
特性 | 日向 |
開花時期 | 12~5月 |
花色 | 白 |
草丈 | 15~30㎝ |


よし、四季の移ろいが楽しみになるよう、開花時期が違う植物を組み合わせて植えてみよう!
地被植物(ちひしょくぶつ・グランドカバープランツ)

芝生類・笹類・苔類・シダ類・つる性植物など、地面を覆うように低く広がり育つ植物の総称です。
日陰でも育つ植物が多く、また繁殖力が強くどんどん数を増やすので、少し踏まれたくらいでは全滅しないのが特徴です。
茎や葉、つるなどの密度が高く地表を被い隠せるため、雑草を抑制する役割があります。
また、植栽の隙間や手前に植えることで植栽の一体感を演出します。
【アイビー】

引用:みんなの趣味の園芸
種別 | 常緑 |
特性 | 日向~半日陰 |
【ワイヤープランツ】

引用:みんなの趣味の園芸
種別 | 常緑 |
特性 | 日向~半日陰 |
【ハツユキカズラ】

引用:みんなの趣味の園芸
種別 | 常緑 |
特性 | 日向~半日陰 |
植栽を引き立てる下草をセンス良く植えるコツ!

きっちりと揃えるのではなく、あえてランダムに植える!が素敵な庭づくりのポイントです。
草花の高さの目安
樹木の株元を観察してみましょう。
樹木の下葉の高さをチェックし、植える空間を把握しましょう。
空間の3分の1程度の高さまでにおさめるようにするといいですよ。
同じ高さだと、葉が干渉しあってしまい、日当たりに差が出て成長に影響を与えてしまうので注意してください。
立体感を感じられるよう高低差を考え、高さをランダムにバランスよく考えましょう。
配置と割合の目安
まず、花が咲く時期は1年を通してわずかですので、常緑性の下草を土台と考え選びましょう。
常緑性の下草があることによって、花が終わった後も寂しくならないです。
また土台にする下草は、細葉のものをメインにすることをおすすめします。
葉の形状がシャープなのでたくさん植えてもうるさく見えまぜん。
それぞれ斑入りの品種を組み合わせても雰囲気がかわりますのでお試しあれ!
「不等辺三角形」の作庭技法
日本庭園を作る際の技法で「不等辺三角形」がひとつのキーワードになってきます。
樹木の配置や高さをあえて不等辺三角形にしてずらすことで、広がりや奥行きを生み出します。

植える物が増えても同じように、どの樹木の間も不等辺三角形になるように配置します。
「つけるものはぎゅっと、離すものは離す」がポイントです。
この方法は、日本庭園だけでなく、普通のガーデニングにも応用できます。
その後、樹木の間に生長後のサイズや色合いを考えながら草花を植えましょう。
草花は、多年草は奥側に配置し、宿根草を手前側の配置にします。
これによって奥行きを演出しましょう。
多年草が手前だと視線が止まってしまい奥行きが出ないのでおすすめできません。
季節の変化をイメージしながら、多年草と宿根草の割合を決めましょう。
宿根草が多すぎると冬場閑散としてしまいがちなので注意してくださいね。
最後に、手前側と隙間に地被植物を植えて完成です。

不等辺三角形の配植方法、教えてくれてほんとに嬉しいわ。
ねぇ、あっくん、今から下草を買いに行きましょうよ!
母さんワクワクして明日まで待てないわ!

【外構リフォーム】植栽を引き立てる下草!まとめ
いかがでしたでしょうか。
まず、「下草」といっても定義がとても曖昧なことに逆に戸惑われた読者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、曖昧だからこそ、10人いたら10通りの下草植栽があっていいのです。
- 植える場所の環境と、植物の性質があっているものの中から好みの植物を選ぶ
- 不等辺三角形で配置を考える
- 植栽する
どうぞ、いまのそのワクワクした気持ちで、気負わずに植栽を楽しんでみてください。
間違いなく今よりグッと素敵なお庭になるはずです。
四季折々の花々で魅力的な庭を作り、笑顔溢れる毎日を過ごしてくださいね!
その他のお庭の活用法はこちらでご紹介しています。
お庭のリフォームを検討している方は、こちらもご覧ください。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
そしたら、殺風景なうちの庭が気になっちゃって・・・やっぱりプロに頼まないと無理なのかしらね。