一日の終わりにゆっくりバスタブに浸かっていると、
どんどん見えてくるパッキンに入り込んだ黒い模様…
そうです。それは、放っておくとどんどん増えていく厄介者のカビです。
ゆっくりお風呂に浸かっていたのにカビが気になって、ついついお風呂掃除を始めてしまったなんてことありませんか?
結局カビに気が付いてしまったばっかりに掃除を始めてしまい、せっかくの週末リセット時間をゆっくりできなかったなんてことが良くあります。
お風呂時間をゆっくり楽しむためにも、いつもお風呂場を清潔に保てたらいいですよね。
落としても落としても出てくるカビ。実はカビの繁殖を抑えるには天井のケアがポイントでした。
お風呂場のカビ対策について調べてみたら、思っていた以上に簡単なことがわかりました。
今回はお風呂の気になるカビについてご紹介します。
最後までお付き合いください。
■目次
お風呂の厄介者「カビ」
カビは見ていて不快なだけでなく、実は身体にも悪い影響を与える厄介者です。
カビやお風呂の汚れを放置しておくとアトピー性皮膚炎やアレルギー症状、肺炎を引き起こすとも言われています。
カビは胞子を飛ばして増殖しているため、お風呂場にいるということはカビの胞子を吸い込んでいるということなのです。
特に免疫力の低い小さな子供や高齢者は注意が必要です。
目に見えない身体に悪いといわれているカビの胞子がお風呂場でフワフワと舞っていると思うと怖いですよね。
だんだん自分の家のお風呂場が気になってきました(笑)
次からはお風呂にカビが生える原因と予防についてお話していきます。
カビ発生の条件
なぜお風呂にカビが発生してしまうのでしょうか。
それはカビが繁殖するための条件がヒントです。
カビの発生条件とは
①高温であること
②多湿であること
③カビにとって十分な栄養があること
この3つの条件が揃うとカビの繁殖がどんどん進んでしまいます。
特に温度湿度が高く、カビの栄養源となる皮脂や垢や石鹸カスなどの汚れが溜まりやすいので、3つの条件が揃いやすいお風呂上りは注意が必要です。
カビは5~45℃で発生、20~30℃で繁殖力が上がります。お風呂上がりの浴室の温度を下げるためには水を流して浴室内を冷やしましょう。
またシャワーで水を流すことでカビの栄養となる皮脂や垢などをキレイにすることが出来ます。
シャワーで水を流した後はそのままにしないで、水を拭き取って乾燥させることも大切です。
タオルで拭き上げも良いですが、アイテムとしてスクイージー(ワイパー)があれば、ささっと水気を切ることができるので便利です。
また湿度を下がるため換気が重要です。
カビの発生しやすい環境は湿度65%以上なので、湿度を下げるためにこまめな換気を忘れないようにしましょう。
カビ対策として入浴後にシャワーで水を流して浴室内の温度を下げ、換気で湿度を下げて、最後にタオルやワイパーで水気をしっかり切ることが大切です。
このように日々のひと手間でカビの繁殖を抑えましょう。
お風呂のカビの黒幕は天井だった
入浴後のシャワーや換気をしているけど、落としても次から次へとカビが増えていくという読者様、天井の掃除も一緒にしていますか?
実は、お風呂のカビは天井と切っても切れない関係なんです。
一見キレイな天井でもシャワーや湯舟の湯気が天井に溜まって、それが水滴となってカビを発生させるのです。さらに冬場になると天井が冷えて、その温度差でできる結露もカビの原因となります。
天井に潜むカビの胞子が天井から浴室内にバラまかれ、なんと浴室だけはなく、気流に乗って他の部屋まで広がるとも言われています。
いくら壁や床の目立つカビを掃除しても、天井のケアをしなければ、またカビは増えてくるということです。
なかなか手が届かない天井のケアには、床掃除用ワイパーが便利です。
ワイパーに消毒用のアルコールをつけたキッチンペーパーを取り付けて天井を拭く作業をたった1ヵ月に一度行うだけで、カビの予防対策になります。
慣れてしまえば、5分もかからないので試してみる価値はありますね。
天井の小さいカビならアルコールで拭きとるだけで落とすことが出来るのですが、
すでに大きな黒カビが発生している場合は、カビ取り剤をキッチンペーパーにスプレーしてふき取り、
その後に水拭きすると除去することが出来ます。


ワイパーを使えばささっと終わらせられるし、月に一度ならそんなに負担じゃないわ

天井のケアでカビ対策をする際の注意点
アルコールを使ってカビ対策をする際に注意したいポイントについてお話します。
◆直接アルコールをかけない
天井に直接アルコールをかけず、キッチンペーパーや雑巾などに浸してから使用してください。
目より高い場所にアルコールをスプレーすると危険です。
アルコールは揮発性が高いため
すぐに液体から気体になります。
アルコールを吸い込むと気分が悪くなる恐れがあるので、アルコールを使う際はマスクをして換気を忘れないようにしましょう。
◆アルコールでは黒カビは落ちない
アルコールには漂白作用はないので、すでに目に見えている状態の黒カビを除去する効果はありません。
汚れを落としたい場合はハイターなどの漂白剤を使用し、しっかり洗い流してから予防策としてアルコールを使用するようにして下さい。
リフォームでカビ対策

こまめに掃除してカビ対策しているのになかなか状況が良くならないとお困りの読者様。
安心して下さい。
リフォームでカビ対策してしまうという手があります。
カビの繁殖しにくい環境が出来るため、掃除がぐんと楽になりますよ。
カビの原因菌が潜む天井や壁をリフォーム

引用:浴室リメイク
「リフォームでカビ対策」は、天井を「パネル」か「フィルム」で上張りする、または張替えするのが一般的です。
昔からのお風呂場に多い塗装壁やタイルは雰囲気は良いのですが、水はけが悪く、乾きにくいという難点があります。
さらにタイルは凸凹があるため、水が溜まったところにカビが入りやすいのです。
樹脂系のパネルや水回り用フィルムは水が乾きやすく、汚れが落ちやすい、防カビ加工がされているという特徴があります。
また凹凸がないため、水が溜まりにくくカビの発生を抑えることが出来るため、リフォームによって普段のお手入れが格段に楽になります。
ではリフォームにかかる気になる相場についてご紹介します。
◇「パネル張り」にする(相場:約4万円~約7万円)
パネルは決められたサイズに加工されているのが一般的です。お風呂場に合った必要枚数や施工する場所の範囲によって費用が異なります。
一般的な広さのお風呂場の天井をパネル張りにリフォームする場合、相場として約4万円から7万円といわれています。
◇「フィルム張り」にする(相場:約4万円~約6万円)
フィルムの種類にも平らな天井の上から貼り付けできるタイプと、タイルや木質系の凸凹した天井に貼り付けできるタイプがあります。
素材によっても費用が異なりますが、凸凹がある天井に上張りする場合は、目地を平らにするための処理費用も別途かかってきます。

下処理費用や本体・施工費を合わせて約4万円~6万円が相場といわれています。
◆壁や床も併せてリフォームする場合(相場:10万円~30万円)
天井と一緒にお風呂場の壁や床も併せてパネルやフィルムで上張りする場合、約10万円~30万円(※素材によって変動あり)が相場です。
先に天井をリフォームして後から壁や床も施工するよりは、同時に施工してしまった方が費用を抑えることが出来ます。まずはリフォーム会社に相談してみるのが良いでしょう。
カビ取りに使う時間が惜しいと思う方や毎回カビ掃除にストレスに感じている方、思い切ってリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
お風呂のカビ対策にはこまめなケア

今回はお風呂のカビ対策やリフォームについてお話ししました。
お風呂場は毎日使用するうえにカビが発生しやすい条件が揃っている場所です。
キレイに見えても天井にはカビの原因菌が潜んでおり、
天井のケアなしではカビがどんどん増えてしまうのです。
カビを繁殖させないためにも日々のちょっとしたケアがとっても大切です。
「絶対毎日」となると少し負担に感じますが、思った以上に簡単にできる日々のケアです。
ぜひ試してみてください。
①入浴後にシャワーで水を流して浴室内の温度を下げる
②こまめな換気で湿度を下げる
③タオルやワイパーで水気をしっかり切る
④月に1回天井をアルコールで拭き上げする
どうしてもカビが発生してしまう状況が変わらない場合は思い切って、天井にカビが繁殖しにくい素材のパネルやフィルムを上張りするというリフォームするのもひとつの手です。
清潔なバスルームでゆっくりとお風呂に浸かってリラックスできますように。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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