「いつまでも、あると思うな親と金」なんてことわざ、聞いたことがありますか。
このことわざがきっかけとまではいかないと思いますが、親御さんを喜ばせたくて実家を快適にリフォームしてあげよう、と思いますよね。
だけど、気をつけてください!
その気持ちは愛情だったはずなのに、一歩間違えばうつを起こすような結果になることがあるそうです。
僕は、母さんの病気がきっかけで実家のリフォームを決断しました。
せっかく実家をリフォームするのですから、親に喜ばれるリフォームをしたいですよね。
サプライズでリフォームをプレゼント!はご用心です。
せっかく親御さんのためを思ってリフォームするのですから、親御さんのためになるリフォームに仕上げたいですね。そのための方法をまとめてみました。
ちなみに、母さんの原因不明の病気の記事についてはこちらになります。
皆さんの家の傾きは大丈夫ですか?
■目次
コミュニケーションって本当に大切

僕は母さんがどんな暮らしをしたいかや、どんな好みなのかをよく聞いてリフォームしましたが、世の中にはサプライズでリフォームをプレゼントしてしまう人もいるようです。
高齢者に最適な動線や最新の設備を調べて最高のプレゼントを送ろうと頑張っちゃうようです。
でも、1つ注意してほしいのがサプライズでプレゼントするリフォームは危険なんです。
子供からしたらいらないように見えるあんなものやこんなものを一掃して、素敵で快適な新しい空間をプレゼント!
逆ならどうでしょう?ちょっとありがた迷惑かもしれませんね。
僕みたいに独身男性ならなおさら、母さんの女ゴコロってちょっと分かりづらいかも…。
僕よりもう少し年上の方だと、親孝行「してやるぞ」とか、大金をはたくからって少々上から目線になってしまって強引な提案を押し付けてしまうこともあるらしいです。
ついつい言いたいあんなことやこんなこと。
だってお金を「出してやるんだから」。
出来るだけリフォーム方法を詳しく調べて、教えて「やろう」とか、提案して「あげよう」とか。

行動パターンや個人的なこだわりって誰にでもあるものです。
歳をとっていくに従って、そのこだわりは強くなっていくもの…。
子供であっても理解しにくいこともありますが、高齢になる程習慣を変えるのはとても大変なことなんです。
親御さんにはどんな行動パターンや癖があるのか、親御さんにとって何が大切でどんな暮らしをしたいのか、まずは心に寄り添うコミュニケーションから始めてみましょう。
配偶者や子供からのプレゼントが何よりのストレスになっている方って周りにいらっしゃいませんか?
身近な存在からのいりもしないプレゼントって対処に困るものです。

リフォームのような大掛かりなものになると…お互いにとっての負担は大変なものになりかねませんよね。

恐ろしい「リロケーションダメージ」

リロケーションダメージっていう言葉をご存知でしょうか?
場所や暮らしなどの生活環境が変化することがストレスになり、不安や混乱が生じ、不眠、不穏、興奮、うつ症状、認知症の症状などが起きること。
引用:ケアトレ
認知症になった方のために使いやすいようにとお部屋をリフォームしたところ、トイレやお風呂の場所がわからず、大変なストレスがかかり、「家に帰りたい。」と嘆き悲しまれたりすることがあるそうです。
突然生活環境が変わることは高齢者にとっては大変な負担になります。
認知症になればなおさらでしょう。高齢者のお住まいは、よほどの大問題でもない限り動線は変えない方がいいでしょう。
少々の不便さなら、慣れた環境で頭や体を使う方がいい、という「バリヤフル」という考え方もあります。
思わぬ事態で突然体の機能が低下する方もいらっしゃいます。 介護する方が荷物を一掃し、何もかもリフォームしてしまうこともありますが、ご本人の意識がはっきりされている場合、環境の変化に大変なストレスを受けることもあるんです。

僕は今でもDIYで時々かあさんの家に手を加えています。
体調が変わった時に突然大掛かりなリフォームをして環境が変わると、慣れるまでに大変な負担になるからです。
歳を重ねると年齢相応の衰えが出てくるのは当たり前のことです。
体の状態に合わせて少しずつ環境を整えていくといいと思います。
オススメのリフォーム
バリヤフリーリフォーム
施主や施主家族の要望を聞きながら、家族が抱える苦痛や不便さを解消するために行うリフォーム工事のこと。
引用:SUUMO住宅用語大辞典
健康なうちに準備しておいて環境に慣れておくと家庭内での事故を防げることもあるらしいですよ。 予算は数百円から、簡単なDIYでできることもあります。
●手すりの設置…一般的な設置位置もありますが、それはあくまでも目安です。御本人の使いやすい位置に取り付けるようにしましょう。
●段差の解消…小さな段差、あなどるなかれ。非常に危険です。段差を解消するための部材はDIYでも取り付けることができます。

引用:価格.com
●床材を滑りにくい材質に変更する
床のDIYに関してはこちらもご覧ください。
防犯リフォーム
巧妙化していく詐欺被害。自宅を下見されてしまうこともあるようです。
下見の時点で諦めさせましょう。
●自動点灯の照明…なかなか明るい照明のもとでゆっくりじっくりと犯罪ってできませんよね。予算は数百円からです。

引用:価格.com
●カメラ付きインターホンの設置…こちらも数千円からあります。

引用:価格.com
●補助鍵…こちらも数百円からありますが、実際に泥棒が入るのを止めたきっかけになったこともあるそうです。

引用:価格.com
耐震リフォーム
地震大国と言われている日本。
地震対策は万全にしたいものです。
耐震リフォームの詳しいことはこちらをご覧ください。
断熱リフォーム
急激な温度変化は年齢にかかわりなく体に危険です。
結露は家にダメージを与えるし、ヒートショックが原因の死亡者は交通事故死亡者の数を上まわります。
結露やヒートショックを防ぐためには断熱リフォームが有効です。
断熱リフォームの詳しいことはこちらをご覧ください。
ヒートショックについてはこちらの記事もご覧ください。

気になるお金のこと

贈与税のこと
親名義の家をリフォームする費用を子供が支払った場合、110万円以上かかった場合は110万円を除いた金額が贈与税の対象になります。
贈与税を避けるために一般に取られているのは子供が実家を購入して名義変更をする方法です。
補助金のこと
補助金を使えるかどうかも気になるところですね。こちらの記事も参考になさってください。
実家を親孝行で満足できるの仕上がりにするリフォームをするために大切な4つのこと
● 一番大切なのは親御さんとコミュニケーションを取ることです。価値観を押し付けずに、親御さんが住みやすいリフォームに仕上がるように双方でしっかりと話し合うことが何より大切です。
●高齢になる程、動線はなるべく変えない。
●生活環境をよくする。(バリアフリー・防犯・耐震・断熱など)
●税金、補助金をしっかりと調べる
せっかく親孝行で始める実家のリフォーム。
親子関係が今よりずっと良くなるきっかけになるといいですね。


ここまで読んでいただいてありがとうございました。
どうせ僕任せになるんだから、出来るだけいい間取り、便利な住宅設備を調べて、おしゃれなインテリアにしてあげたく…なりますよね。わかります、その気持ち。