賃貸の古い内装、何とかしておしゃれな部屋にならないかな?
賃貸とはいえ自分の部屋、少しでも自分好みで居心地の良い空間にしたい!
そんな方に向けて、賃貸でもできるDIYの方法がたくさん紹介されています。
そんな中には、実際にうまくいったという方がいる一方で、紹介された方法を信じたからやってみたのに跡が残ってしまったという失敗談も耳にします。
今回はこれから賃貸でDIYを始めようという方が知っておきたい、原状回復の失敗談をご紹介します。




■目次
原状回復って何?



原状回復とは、賃貸住宅を退去する際、入居時の状態に部屋を戻すこと。
原則として経年変化や通常の生活による磨耗は貸主側の負担で、借主の故意・過失によって汚損・損壊したものがあれば、その修理費を請求されるのが一般的。
引用:SUUMO







賃貸の壁のDIYはできるの?



マスキングテープを使う方法
賃貸で壁をDIYしようと思って調べてみると、一番良く見かけるのがマスキングテープの上から強力両面テープで壁紙を貼る方法だと思います。
直接壁紙を糊で貼るわけでないので、賃貸でも壁紙をDIYできる方法として知られています。
ところが、この方法は初心者の方は気をつけましょう。
なぜかというと、実際に1~2年経って引っ越しの時にマスキングテープで貼った壁紙をはがしてみると……
きれいにはがれない!
元々の壁紙がはがれて跡が残ってしまった!
という失敗も多いのです。
どうやら、貼ってから年月を経ることで、マスキングテープの粘着力が環境によって変化してしまうようです。
湿度の高い部屋や直射日光の当たる場所では失敗しやすいので気をつけましょう。
また、賃貸の部屋に元々ついている壁紙の材質によっても、きれいにはがせるかどうか変わってきます。
特に紙製の壁紙ではマスキングテープの接着成分が元々の壁に残り易く、跡が残ってしまったというケースも多いようです。
成功するかどうか様々な要素によって違ってくるので、初心者にはやってみないと結果がわかりません。
この方法を取る時には跡が残ってしまう覚悟が必要かもしれません。
ベニヤ板を使う方法
ベニヤ板をホチキスで壁に打ちつけてその上からコンクリートやレンガを装飾していく方法も、賃貸でもできる壁のDIYとして見かけますね。
しかし、これも初心者は要注意です!
なぜかというと、結露によって壁とベニヤ板の間にカビが発生してしまった!
というケースがあるからです。
部屋干しを頻繁にしていたり、あまり換気のできない湿度の高い環境では避けた方が良いでしょう。
また、はがす時にベニヤ板が割れてホチキスの芯が壁に残ってしまったという声も聞きます。
これは、年月が経つことでベニヤ板が劣化することで起こります。
やはり、直射日光の当たる場所、湿度の高い場所では劣化が起こりやすいので避けましょう。




賃貸で壁紙をDIYする時は、こちらの記事もおすすめです。
賃貸の床はDIYできるの?



畳にフローリングシートやタイルを敷けば、和室を簡単に洋室にすることができます。
洋室の方が人気なのか、今はホームセンターへ行くと、畳をフローリングにするための様々な商品が売られています。
しかし、ここでも気をつけたいことが湿気です。
壁の場合と同じで、湿気の逃げ場がないために畳とフローリングシートの間にカビが発生したというケースも多いです。
読者様ももしかしたら、面倒くさくて布団をしばらく敷きっぱなしにしていたら…..
布団の裏にカビが生えてしまった!なんて経験をお持ちでなないですか?
それと、同じ現象ですね。
どうしてもフローリングに変えたいという場合には、最低でも防カビシートは敷きましょう。
賃貸でフロリーングにキズがついてしまった時は、こちらの記事を参考にしてみてください。
賃貸のキッチンはDIYできるの?



カッティングシートやタイルを貼る方法
キッチンのDIY商品として人気なのがカッティングシートやタイルでしょう。
今は様々な商品が売られていて、その中には簡単に貼ってはがせるシートやシールタイプのものもあります。
ただ、簡単にはがせると書いてある商品だから使ったのに、退去の時になってみたら接着成分がべとべとと残ってしまったという場合もあります。
粘着力が強いものは接着成分が残ってしまうのはもちろんのこと、例え簡単にはがせると書いてあっても、キッチンは熱や湿気がこもりやすい場所なので接着成分に変化が起こって、はがれにくくなりやすいのです。
また、貼る側の収納扉や壁の材質によっても変わってきます。紙製や木製の箇所に貼ると跡が残り易くなります。


キッチン収納の扉を外して取りかえる方法
これはDIYの上級者の方にとっては家を傷つけることなく、ガラっとキッチン周りの印象を変えることができるので良いのかもしれません。
ただ、DIY初心者の方がこの方法を取ると、
退去時にネジをなくしてしまった!
再び扉をつける時にネジがうまく入らない!
うまくつけられずに扉が傾いてしまって、きちんと閉まらない!
などのトラブルが発生するようです。

まとめ
賃貸でできると言われているDIYの方法や商品はたくさんあります。
ですが、実際のところ、経年や環境によって商品の性質は変化してしまうようです。
同じ商品を使ったとしてもきれいに原状回復できたという人もいれば、跡が残ってしまったという人もいます。実際に使ってみないとどんな結果になるかわかりません。
ただ、失敗してしまうケースには共通点があるように思います。
①直射日光のあたる場所や湿度の高い環境であること。
②目立たない場所で試すことなく、いきなり全体を変えようとしたこと。
これからDIYを賃貸ではじめようという方はこれらのポイントを知ったうえで、楽しいDIYライフを送ってくださいね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。