古民家とは日本の民家で建築からの年数がかなり経っているものです。
明確な定義はありませんが、木造軸組工法で作られている、草葺き又は瓦屋根、土間がある、太い柱と梁が使われている、築50年以上経っている、などの条件でそう呼ばれます。
古民家の玄関は広く、家族や親せきが多く、寄り合いなどでたくさんの人が出入りしていたことが想像できます。
玄関は出入り口であるのはもちろん、家の顔でもあります。
機能的できれいで、住む人の個性が感じられるものにしたい。
古民家の玄関には土間がある場合が多く、リフォームによって便利でおしゃれな独特の空間に変えることができます。
住空間を増やすために玄関を狭くしてのリフォームをお考えの方もおられると思います。
玄関は冷暖房も行き届かず、住人が居る時間が短い場合が多いのも事実です。
昔も今も、まちがいなく家の中で一番人が通る場所、玄関がリフォームでどのように変わるのか、変えない方がいいのか。
古民家には多い土間についての具体例をご紹介します。



■目次
古民家の玄関に多い土間の特徴

古民家の玄関に多い土間の特徴は、このようになります。
- 生活空間よりも一段低くなっています
- 足元は三和土、珪藻土、コンクリートなどの素材です
- 野外とは扉で仕切られています
つまり、家の中と外の中間の場所です。
古くから、履物を脱ぐ場であるのはもちろん、作業場であり、炊事場であり、接客の場であり、雨具や農具を置く場所であり、さまざまに使われてきました。
これを、現在の家庭の機能に当てはめて考えてみて下さい。
どんなことができて、何を置くことができるのか、ワクワクしますよね!
古民家の玄関リフォーム土間には無限の可能性!

現代の私たちは古民家の玄関リフォームができたら土間で何がしたいでしょうか。
- 玄関でお客様と話したい
- 玄関で野外で使う大切なものを置きたい
- 玄関で子供を遊ばせたい
- 玄関で小動物や植物を育てたい
古民家の玄関リフォームして土間でお客さまをお迎えしたい
玄関に椅子とテーブルがあったらもっと気軽にお客様に来ていただけるのにと思ったことはありませんか?
ママ友達とのおしゃべりが少し長くなる時、簡単なおもちゃを出して子供たちを安全に遊ばせながらだったら楽しいですね。
子供会や、町内会での役員などで、資料を広げての話し合いが必要な場面も意外に多いものです。
そんな時、わざわざ「散らかってますけど」と部屋に上がって頂くより、玄関にテーブルセットがあったら素敵ですね。
とてもスマートでお客様にも気を使わせなくて済みます。
玄関に野外で使う大切なものを置きたい
野外で使う大切な物の代表は自転車です。
自転車には高価なものも多く盗難やいたずらも心配ですし、錆や汚れのリスクを考えると雨に濡らしたくはないですから、玄関に入れるのが最適です。
きれいに手入れされた自転車はアクセサリーにもなりますね。
ベビーカーも玄関に置きたい物の代表です。
絶対に雨ざらしにはできませんし、タイヤ部分のことを考えれば部屋には入れたくありませんし、毎回畳んだり出したりも大変ですから。
広い玄関にベビーカーのまま入れるなら、眠った赤ちゃんを抱っこしてそのまま部屋に入ってベッドに寝かせることも可能です。
ご主人はトレッキングや釣りに出かけますか?
アウトドア用品は手入れも、土間式の玄関でならあまり気兼ねなくしてもらえると思いませんか?
夜や早朝でも影響が少ないですよね。
古民家の玄関をリフォームして土間で子供を遊ばせたい
広い玄関があれば、子供のおままごと遊びに最適ですね。
寒すぎる、暑すぎる、風が強いなどの悪天候の時、気になる病気が流行しているときなど。
外には出てほしくないけど、室内遊びばかりではちょっと…という場面は子育てにはたくさんあります。
おままごとも砂や葉っぱ、どんぐりや松ぼっくりを使ってしっかり遊ばせてあげたい。
玄関の広い土間ならば、後始末はホウキで掃くだけで簡単ですね。
玄関で虫や魚を飼育したい
子供が飼いたがる虫や金魚、ザリガニなどは部屋の中に入れるのは抵抗があります。
でも、家の外ではプラスチックの水槽ごと風に飛ばされたり、野良猫に荒らされてしまったり以外に難しいものです。
玄関でならエアコンの温度もあまり気になりませんし、無理せずに飼ってあげられそうですね。
エアコンの風に当てたくない観葉植物を置くこともできます。
最近では少ないかもしれませんが犬を野外で飼っておられる方は、暴風雨の日などは土間に入れてあげるのがお勧めです。
暴風雨の時には外で育てている鉢植えの植物を入れることもできます。
古民家のリノベーション物件に土間が隠されている?

土間という空間は現代の生活様式の中では必要とは言い切れません。
居住空間を増やすために土間に板を張るリフォームをしたり、人に売ったり貸したりする時に土間を洋間にリフォームして一部屋増やしたりということは珍しくありません。
板が痛んだりして再びリフォームする時になって初めて、住人が土間の存在に気が付くということもあるわけです。
その時に板を張り直すのではなく、完全に取り除いて発想力豊かに玄関を作り変えることもできます。
広くて個性的な玄関は、住人の心のゆとりを感じさせるものです。
古民家の玄関をリフォームする時の土間の活かし方まとめ
古民家の玄関をリフォームするなら、土間をどのように活かすかの提案をさせて頂きました。
提案をすべて実現しようとすると、玄関にガレージや倉庫のような役割をはたしながら家の顔の役割をさせるということになりますね。
玄関で、見せる収納をするならば物を購入する時にも選ぶ基準が変化するかもしれません。
価値観はひとそれぞれですし、時が経てば住む人の状況や必要な物も変わって行きます。
楽しみながらリフォームした玄関を通るたび、あなたの幸せが増えることを願います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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