最近は、台風や大雨による土砂崩れや洪水など大きな自然災害が多いですよね。
それに比べれば、雨漏りくらい・・・と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
しかし、雨漏りを軽く見てはいけません。
雨漏りは屋根から雨水が落ちてくる…だけの被害では済みません。
原因箇所にカビが発生し、健康を害したり、屋根そのものをダメにしてしまうこともあります。
「早く直さなきゃ!」と急いで業者に連絡しても、台風や大雨の後はなかなか予約が取れなかったり、修理までに時間がかかったりすることが多いです。
今回は、業者が修理してくれるまでにできる応急処置で使える便利グッズをご紹介します。
これから大雨や台風への備えを考えている方、雨漏りから自宅を守りたい方必見です!
■目次
雨漏り発生!!やってはいけない?注意事項

外は大雨が降っていて、急に雨漏りが発生したら焦ってしまいますよね。
ですが、その場所をテープで止めてしまったりすると大変なことになります。
まず、雨漏りが発生した際、してはいけない処置について解説します。
悪天候の時に屋根で作業する
天井からの雨漏りは屋根が原因である場合があります。
しかし、絶対に悪天候のなかで作業を行ってはいけません!!
雨の中、風の強い中で屋根の上で作業をすることはものすごく危険です。
ブルーシートをかぶせる応急処置では、シートが飛ばないよう土嚢などで固定する必要があります。
それを一人で雨が降り、足元が不安定な状態で作業すると転落の危険性が高くなります。
また、風が強い時にもあおられてしまい、やはり転落してしまう危険があります。
雨が降っている時や風が強い時はは、バケツで雨漏りを受け止め、穏やかな日を選んで二人以上で作業をしましょう。




雨漏り場所に直接テープを貼る
雨漏りを発見した時に、雨水が落ちてくる壁や天井にテープを貼ってしまうと逆に雨漏りを助長してしまいます。
最初のうちは水をせき止められますが、水がどんどん溜まり、止めていた雨水が別の雨漏りの経路を作ってしまいます。
その結果、雨漏りの被害が広がる可能性が出てきます。
防水テープをたくさん貼る
素人では雨漏りの場所を特定しきるのは難しいと言われています。
防水テープを貼ることで雨漏りの応急処置は可能ですが、それは原因部位を特定できていることが前提です。
原因部位がわからず、「数うちゃ当たる」と広範囲に防水テープを貼ると屋根の見栄えが悪くなります。
また、剥がす時も屋根の上での作業になるため、労力がかかり、危険も伴います。
屋根の雨漏りで原因場所が特定できない場合はブルーシートを使うと良いでしょう。
雨漏りの原因について

雨漏りは屋根からぽたぽたと水が落ちてくるイメージではないでしょうか?
そう考えると雨漏り=屋根が原因…と考えてしまうかもしれませんが、実は屋根だけとは限りません。
屋根や外壁が原因
大雨や台風の時に天井にシミが現れ、範囲が広がり、色が濃くなっていると雨漏りの可能性が高いです。
天井からの雨漏りがあった際、屋根裏を確認できるのであれば屋根裏も確認した方が良いでしょう。
ストレートの屋根であれば、板金の釘が長年の劣化により浮いてしまい、そこから雨が侵入して雨漏りが発生します。
また、板金自体が浮いてしまいそこから雨が侵入するケースもあります。
板金の釘は強風や年数の経過によって劣化します。
配管が原因
天井にシミがあり、雨漏りが疑われる場合、シミの周りにトイレや水道の配管がないか確認しましょう。
そして、気候が晴れているのにも関わらずシミが大きくなっているのであれば、雨漏りの原因は配管が原因と考えられます。
こういった雨漏りの場合は早急に水回り業者に依頼が必要になります。
害獣の糞尿が原因
天井のシミがまばらで、時折小さい音が聞こえてくるようであれば、ネズミなどの害獣の糞によるシミであることが考えられます。
そのような場合は雨漏りではなく、害獣駆除の業者に頼むことをお勧めします。
このように、屋根にシミがある=雨漏りとは限りません。
天候と関係なく天井にシミができた場合などは、雨漏りの応急処置をしても意味がありません。
業者に確認してもらうことをお勧めします。
雨漏りの応急処置について

では、雨漏りの具体的な応急処置の方法について解説していきます。
物品はホームセンターに売ってあるものでそろえることは可能です。
大雨や台風の前にあらかじめ買い揃えておくとすぐに対応できると思います。
・バケツ
・ブルーシート
・土嚢
・コーキング剤
・防水テープ
バケツ
天井から水が滴って落ちてきた際に使用します。
雨漏りを発見したらまず、慌てず騒がず、水を受け止めましょう。
畳にしてもフローリングにしても濡れてしまうと、滑って転ぶ危険性が高いですし、水分を含むことで床材自体が傷んでしまいます。
落ちてきた水滴が飛び散らないように新聞紙を敷くとベストです。
ブルーシートと土嚢

引用:雨漏りレスキュー



屋根に対する応急処置で重宝します。
ブルーシートを屋根に敷くことにより、原因箇所が特定できなくても、広範囲で防水することが可能です。
屋根の応急処置の中では最も効率が良いと言われています。
しかし、作業は必ず二人以上ですることをお勧めします。
ブルーシートを屋根の上で一人で広げることは大変危険です。
また、ブルーシートが風で飛ばされないように、土嚢で固定しないといけません。
屋根の上での作業は危険が伴いますので、必ず二人以上で天候の良いときに行いましょう。
屋根の応急処置に関しては以下の記事もご参照下さい。
コーキング剤
ホームセンターで安く購入が可能です。
コーキング剤は、建築物において気密性や防水性を向上させるものとして充填する材料として使用されます。
そしてこれは雨漏りの応急処置でも使われます。
雨漏りの原因箇所が特定できたら、周囲を清潔にし、コーキング剤を使用することで、隙間を埋め雨水の侵入を防ぎます。
防水テープ

引用:DCMオンライン
屋根からの雨漏りなどで目に見える場所から雨漏りをしている時に有効です。
雨が降っている時には接着しないので、晴れた時の作業が望ましいです。
このテープは接着しないことには意味がないので、必ず使用前には周囲を綺麗に拭きましょう。
防水テープの記事に関しては下記もご参照下さい。
窓の雨漏りの応急処置について

雨漏りは天井からの雨漏りが多いと思いますが、実は窓のサッシからも雨漏りします。
窓からの雨漏りが発生した際にも、雨が止むまでの応急処置を施さないと大変なことになってしまいます。
部屋が水浸し、カビが発生しないためにも窓からの雨漏りの応急処置について解説していきます。
窓から雨漏り?発生原因について
窓からの雨漏りの発生原因としては、主に以下の原因が多いと言われています。
・窓のコーキング
・外壁のひび割れ
・窓上にある換気扇
・窓の近くの屋根
窓のコーキングは、5~10年で劣化してしまいます。
このコーキングの劣化によって破損した隙間から雨が侵入してしまい雨漏りが発生してしまいます。
外壁のひび割れに関しては、想像がつきますよね。
ヒビが入ったところから雨水が侵入してくることにより雨漏りが発生します。
早急に業者に依頼をすることをお勧めします。
窓上の換気扇に関しては、本来であれば雨水が侵入しないような構造になっていますが、台風などの時は雨が風の影響で普段ならありえない角度で侵入してくるため発生します。
また、窓上の換気扇周りのコーキングが劣化して発生することもあります。
では、応急処置にはどういった方法があるのでしょうか?
窓の雨漏り応急処置方法
窓のサッシからの雨漏りはビニールテープが良いです。

引用:Amazon
丈夫で補修機能も高く、粘着力も高くてしかも安いのでお勧めです。
上記のテープは48mmと幅も広いため、雨漏りの部分に張り付けることで応急処置は可能です。
これを雨漏りの発生している場所に張ってとりあえずの応急処置は完了です。
雨漏りの応急処置!!手軽に使える応急処置グッズについて!!まとめ
雨漏りは、天井や窓から雨水が漏れてくる…とだけ聞くと台風や大雨の災害と比較すると大きな災害のように思えないかもしれません。
しかし、雨漏りは放っておくと、カビが生え、シロアリを繁殖させやすくしたりと二次災害につながります。
- 雨漏りが発生したら、まずはバケツを置き室内の汚染を防ぐ
- 屋根の雨漏りの応急処置は必ず二人以上で行う。大雨のなかで作業は絶対にしない(危険なため)
- 屋根の雨漏りに対しては、ホームセンターで購入できるコーキング剤、防水テープ、ブルーシートを使用する。
- 窓の雨漏りに対しては、吸水シートやコーキング剤を使用する。
- DIYでは限界があるため、落ち着いてから業者の依頼も必ずする。
雨漏りの応急処置はあくまでも一時的に雨漏りを凌ぐ方法と考えてください。
雨漏りの場所を完璧に特定し、修繕をすることは素人ではほぼ不可能です。
無理に修繕をしようとしても、別の場所の雨漏りを誘発してしまったり、高所での作業が必要なので危険を伴います。
雨漏りが発生したら、雨の侵入を防ぐための応急処置をし、出来るだけ早めに業者に依頼をして修繕することをお勧めします。
雨漏りの困りごとは雨漏り修理110番がお勧めです。
雨漏り修理110番については下記記事をご参照下さい。
応急処置はあくまで、一時的な処置と考え、応急処置の後は業者に相談し、早めの対応をしていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。